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羽田新ルート|荒川区議会「23年第4回定例会」質疑応答

荒川区議会の「23年第4回定例会」本会議一般質問(11月22日)で、羽田新ルートに関して山本剛議員(ゆいの会)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約900文字)しておいた。


もくじ

山本剛 議員(ゆいの会)

山本剛 議員(ゆいの会
山本剛 議員(ゆいの会、減税とうきょう副代表、区議1期、元衆院議員秘書、慶大卒、45歳)
※ゆいの会は、都民ファースト・国民民主・あたらしい党・無所属の議員からなる第二会派(公明党と同数の6名)。

山本:夜間飛行が今後目立つような場合、国へ要望伝達をしてほしい

1つ目は、冬場に多くなるであろう荒川河川沿いの飛行機の音について、北風の際の羽田新ルートの問題です。
離着陸に向かい風が好まれるため、新ルートは北風と南風でルートが変わります。まずは、羽田新ルートの導入経緯を教えてください。

東京都都市整備局のホームページによりますと、荒川区は飛行機のルートの真下ではないこともあり、国が個別説明会を開いた自治体には含まれておりません。とはいえ、汐入周辺など、河川周辺でお住まいの方は音を頻繁に感じるかもしれません。

羽田新ルートの飛行時間は19時までと規定されております。一方、22時15分前後、飛行機のエンジン音が確認されます。どのような飛行経路によるものでしょうか。妊婦さんやお子様の発育上の問題点も懸念されます。

夜間飛行が今後目立つような場合、区民からの声がある場合に、生活環境の悪化懸念がないよう周辺区と必要に応じ連携をして、国へ要望伝達をしてほしいです。区の見解をお伺いします。

環境清掃部長:機会を捉え、必要な対策を要望してまいります

環境清掃部長
(環境清掃部長)

羽田空港の離発着便の音に関するご質問にお答えします。
羽田空港を着する便につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピックを1つの契機として、経済の発展やインバウンド需要の取り込みなど、国際線の増便が求められたことから、2020年3月に新たな離発着ルートが設定されたところでございます。

ご質問の東京都都市整備局のホームページによる北風時の羽田空港からの新飛行経路図では、一級河川である荒川の上空、約6000ft、約1800mを飛行することになっており、この高度における音の大きさは通常の話し声とほぼ同程度の音量であると考えられてございます。

ただし、深夜帯につきましては、住宅地への影響に配慮し、飛行機は主に海上を飛行することとされております。深夜以外の時間帯では、滑走路の混雑などの一定の条件のもで、空港周辺の上空を旋回飛行することがあり、稀に区内上空を飛行することがございますが、現状におきましては区の影響がほとんどないものと考えてございます。

区といたしましては、夜間飛行の増加など、区民の皆様の良好な生活環境に影響が及ぶ場合におきましては、国や東京都に対して、区民への適切な説明を求めるとともに、関係自治体とも連携しながら機会を捉え、必要な対策を要望してまいります

雑感

荒川区議会の本会議の質疑応答で羽田新ルート問題が取り上げられたのは初めて。
北風時に荒川沿い北上ルートで離陸する便が荒川区上空を通過するのは約1,800mなので、地上での航空機騒音はほとんど問題とならない。
区議は深夜帯の便につき、「22時15分前後、飛行機のエンジン音が確認されます。どのような飛行経路によるものでしょうか。妊婦さんやお子様の発育上の問題点も懸念されます」と質問。
環境清掃部長は、「稀に区内上空を飛行することがございますが、現状におきましては区の影響がほとんどない」と答えている。

荒川区内では、航空機騒音はほとんど問題がないというのが、実態なのであろう。

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