2021年(令和3年)の東京都議会議員選挙は、6月25日告示、7月4日投開票。
NHKが42選挙区の候補者にアンケートした結果を公表している。
設問テーマは、小池都政評価や新型コロナウイルス対策、東京オリンピック・パラリンピックなど27項目。24項目に羽田新ルートに係る設問がある。
Q24
羽田空港を発着する旅客機が都心上空を通る新しい飛行ルートについて、どう考えますか。
- 見直すべき
- 見直す必要はない
- 回答しない
23区の候補者217人の回答を俯瞰すると大変興味深い状況が見えてくる。
羽田新ルートに係る各党のスタンスとしては、自公、都民ファースト、維新は羽田新ルート推進。立憲民主党は曖昧。共産、ネットは中止・撤回。ところが各党のスタンスと何人かの候補者の回答が整合していないのである(次図)。
党のスタンスと整合していない候補者が多いのは公明党と都民ファースト。
公明党の候補者は、6割近くが「回答しない」を選択している。それらの候補者は、党の方針に抗った良心のある人と捉えるべきか、あるいは単なる卑怯者なのか。
都民ファーストの候補者は、7割超が「見直すべき」を選択している。党の方針に抗った良心のある人と捉えるべきか、あるいは単なる嘘つきなのか。