国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の葛飾区で49か所目。葛飾区では初めて。
葛飾区内で初めてのパネル展示
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」を閲覧していて、11月26日付けで「葛飾区における情報発信拠点の設置について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
ウィメンズパル(男女平等推進センター) で、12月2日(月)から6日(金)までの5日間、羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)が開設される(次図)。
葛飾区における情報発信拠点の開設について
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の葛飾区で49か所目。葛飾区では初めて(次表)。
国交省の実績作りが加速
国交省がこれまでに羽田新ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設したのは、17年度11か所、18年度19か所。19年度19か所(11月26日現在)。
葛飾区はHP・広報紙で周知していない!?
葛飾区はどうしているのかと言えば――
11月26日現在、区HPの新着情報にも「羽田空港の機能強化」のページにも掲載されていない。また、最新の区報「広報かつしか(11月25日号)」にも掲載されていない。
後日、区のHPには掲載されるとしても、区報のほうは次号が12月5日号だから、パネル展示期間(12/2~12/6)には間に合っていない。
雑感(葛飾区民にも飛行騒音が…)
葛飾区内で「情報発信拠点」(パネル展示)が開設されるのは今回が初めて。葛飾区では、11月18日から始まった第6フェーズの住民説明会(オープンハウス型)の開催は予定されていない(第6フェーズ説明会は消化試合)。
葛飾区は羽田新ルートが通過しないと思う区民がいたとすれば、大きな勘違いだ。北風時(年間約6割)、羽田のC滑走路を離陸した飛行機は、荒川に沿いながら江東・江戸川区境上空を通過したあと、墨田・葛飾区境を北上することになっているのである(次図)。
葛飾区境を午前(7時~11時半)・午後(15~19時、うち3時間)の時間帯で1時間当たり23回(2分36秒ごと)、「約4,500~10,000ft(約1,370~3,000m)」の高度で通過する。国交省が公開している飛行騒音データによれば、大型機(B777-300)の離陸時の飛行高度4,500ft(1,370m)の地上での騒音レベルは73dB、6,000ft(1,830m)で69dBだから、結構うるさい。
※高度6,000ft(1,830m)69dBまでのデータしか掲載されていないので、10,000ft(3,000m)の騒音レベルは不明。
詳しくは、「羽田新ルート|墨田・葛飾・足立区民にも影響」参照。
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