国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の足立区で40か所目。足立区内では昨年10月に続き、今回が2回目。
足立区内で2回目のパネル展示
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」を閲覧して、「足立区における情報発信拠点の開設について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
足立区役所中央館1階区民ロビーで、7月6日(土)から10日(水)までの5日間、羽田新ルートに係る情報発信拠点(パネル展示)が開設される(次図)。
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の足立区で40か所目。足立区内では昨年10月に続き、今回が2回目(次表)。
国交省がこれまでに羽田新ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設したのは、17年度11か所、18年度19か所。19年度10か所(6月20日現在)。
「(説明可能な)職員はおりません」
足立区はどうしているのかと言えば――
「あだち広報」最新号(6月10日号)には掲載されていないが、足立区HPには6月20日付で「新着情報」として掲載されている(次図)。
同リンクをクリックすると、「足立区にて羽田空港機能強化に関する展示が行われます」のページに飛ぶ(次図)
展示イメージの写真とともに、展示内容が示されている。
展示内容
- ビデオ映像による羽田空港機能強化の紹介
- 音響機器による飛行機の飛行映像や音の体験
- タブレット端末による羽田空港機能強化の紹介やQ&Aの閲覧
- 羽田空港機能強化に関する説明パネルの展示
ただし、せっかく出向いても、内容を説明してくれる「職員はおりません」
展示期間中はご自由にご覧いただけますので、この機会にぜひお立ち寄りください(職員はおりません)。
足立区では北風時、2分37秒ごとに騒音が降り注ぐ
足立区上空に羽田新ルートが設定されていることは、あまり知られていないのではないか。というのは、FAQ冊子には「北風時の新飛行経路(案)」として、「13 江東区・江戸川区」の飛行経路図は描かれているが(P106)、その先を飛行する足立区の飛行経路図はないからだ。
では、どこで足立区の飛行経路が分かるのかと言えば、「北風 新飛行経路案」という全体図でしか確認することができない(次図)。
FAQ冊子v5.1.2「北風新飛行経路案」P41より
上図で足立区周辺を拡大したのが次図。
(同上)
足立区上空を通過する高度は「約6,000ft(約1,830m)以上」とされている。
離陸時の6,000ft直下の騒音レベルは、大型機(777-300)で最大69dB(FAQ冊子v5.1.2「新飛行経路による影響」P51)。
騒音レベル69dBというのは、主要幹線道路より小さく、バスの車内よりも大きいといったレベル(次図)。
「騒音の目安|全国環境研協議会」にピンク色を加筆
まとめると、足立区の上空を通過するのは、北風時(年間約6割)。C滑走路から離陸する7:00~11:30と15:00~19:00(4時間のうち実質3時間程度)の時間帯。1時間当たり23回(2分37秒ごと)。高度約1,830mから降り注ぐ飛行騒音は地上で69dBということになる。