新聞広告で「週刊新潮」11月1日号にKYBの免震ダンパー改ざん記事が掲載されているのを知り、さっそく購入(税込み420円)。
4ページにわたってKYB関係の記事が掲載されている週刊新潮
週刊新潮の記事
ド派手な見出しに目が奪われる。
大揺れ余波で資産暴落!
「二子玉川」「新宿」「目黒」「品川」「外苑」…
公表されなかった「KYB被害マンション」59棟リスト
とっても気になる、<公表されなかった「KYB被害マンション」59棟リスト>。
週刊新潮は、「KYB被害マンション」59棟リストを独自に入手したという。
実のところ、KYBは所管する国交省に被害マンションを報告済みなのだが、行政当局もKYBによる所有者への確認が済むまでダンマリを決め込んでいる。
そこで小誌は、KYBが不正ダンパーを使用していると申告した東京都内の「被害マンションリスト」を独自に入手。さっそくリストに記された建物を訪ねたところ、案の定と言うべきか、住民はその事実を知らされていなかったのである。(P124)
「59棟の物件名が掲載されているのか!?」と読み急いでみると、そうではなかった。さすがに具体的な物件名を掲載することには躊躇したのか。区ごとに、物件が所在する町名までの記載にとどまっている。
「KYB被害マンション」59棟を可視化
「KYB被害マンション」59棟の内訳を可視化すると次表のようになる。59棟のなかで最も多いのは、免震ダンパー56棟のうち「調査中(該当製品を使用しているが、検査データが確認できていない)」の33棟。
23区の中では、港区が最も多い(免震ダンパー11棟、制振ダンパー1棟)(次図)。
59棟の物件は、町名まで掲載されている。だから、具体的な物件名は簡単に調べることができる。