港区議会の「平成29年度決算特別委員会」で9月25日、黒崎ゆういち区議(自民、1期目)が羽田新ルートに関連する質疑をした旨のツイートが流れてきた。
決算特別委員会で羽田新ルートを議論していたのか……。
ネット中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千文字)しておいた。
※マスメディアが取り上げなければ、羽田新ルート問題は区民には届かない。区議会議事録の肥しとなるだけだ。弱小なこのブログメディアによる区議会質疑応答の全文書き起こし情報が少しでもお役に立てば幸甚。
黒崎議員の質問:国と区の対応・役割は?
黒崎ゆういち議員(自民、区議1期、元日商岩井社員、明大卒、42歳)
はじめに羽田空港の機能強化に関する対応について伺います。
いままでも羽田空港の機能強化に関する対応については丁寧な対応を国に求めていくよう自民党議員団としてお願いをしてきました。もちろんこれからもそうするつもりです。
現在は港区においてフェーズ4の説明会が終了し、国際線増便の必要性や実現方策等に加え、環境影響等に配慮した方策の進捗や新飛行経路の詳細な情報、落下物対策の検討状況などを説明し、航空機の音や見え方が確認できる体験コーナーで騒音や落下物への配慮や具体的な対策を説明するなどのオープンハウス型の説明会を実施しています。
その他にも説明会は各地域において教室型の説明会、我々議員に対する勉強会も開催され、羽田空港の機能強化に関する理解を深めてきました。
議員に対する4回目の勉強会も10月31日に開催が決まっておりますが、いまだ港区の上空を飛行機が通る新飛行ルート計画を知らない区民も多数存在していることも事実であります。
すでに2年を切る2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催までに、機能強化を完了させたいと国土交通省は準備を進めていますが、さらなる情報発信によりコミュニケーションを図る施策が必要だと考えます。より幅広く周知を進めていくための施策について、国の対応、そして区の対応及びそれに向けたそれぞれの役割についてお伺いをいたします。
環境課長の回答:国に積極的周知を要請、区も丁寧に周知
原稿を棒読みするだけの環境課長
羽田空港の機能強化、それに伴う新飛行ルート案の周知については、国の責任において区民等に丁寧な説明を行い、十分な理解を得て検討を進めるべきものと考えております。
国はオープンハウス型説明会等の開催や情報発信拠点の設置のほか、羽田空港の機能強化に関するリーフレットやニュースレター、新聞広告などにより周知を行ってきました。
区はこれまでも新飛行経路案など、羽田空港の機能強化に関する取り組みや計画内容について随時「広報みなと」やホームページなどを通じ周知してまいりました。
今後も引き続き、区は国に対し様々な方法や適切な機会をとらえ、区民の皆さんに積極的に周知を行うよう要請するとともに、国との情報共有を密に行い、羽田空港の機能強化に係る情報等を随時、丁寧に周知してまいります。
黒崎議員:区民祭等で住民向け告知の配慮を
10月には区民祭等もありますし、区のイベントがあります。環境課が関与するイベントじゃないところにおいてもですね、住民向け告知というところにおいてはご配慮いただきたい。
新聞の折り込みみたいな施策も含めてご検討いただきたいと思います。
雑感(茶番…)
自民党議員団は、これまでもそしてこれからも「丁寧な対応を国に求めていく」という黒崎議員。
対する環境課長は、「国の責任において区民等に丁寧な説明を行い、十分な理解を得て検討を進めるべき」という他の区議会の答弁でお馴染みのフレーズを棒読み。
まあ、「決算特別委員会」のネット動画を視聴する区民などほとんどいないだろうから、区議会委員会でこのような茶番が繰り広げられていることは知る由もないだろう。
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