国土交通省は9月29日、「住宅着工統計(平成29年8月月分)」を公表。
ざっくり言うと、分譲マンションは大幅に増加している。
平成29年8月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成29年8月の住宅着工戸数は80,562戸で、前年同月比で2.0%減となった。また、季節調整済年率換算値では94.2万戸(前月比3.2%減)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で2か月連続の減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家は減、分譲住宅は増となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では3か月連続の増加(前年同月比33.7%増)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比33.7%増
8月は前年同月比33.7%の大幅増。
3か月連続で増加していることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比58.4%増
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。
そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。
このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比58.4%の大幅増。
【都内の分譲マンション】前年同月比71.7%増
上図も季節変動があるので分かりにくい。
次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
東京の着工戸数は前年同月比71.7%の大幅増。
各年8月の変化を可視化したのが次のグラフ。
11年をピークに、減少傾向が見られる。
8月の分譲マンションの着工戸数が前年度比で大幅に増加しているのは、「大規模マンションの着工が多かった」(日経QUICKニュース 9月29日14:26)という見方もあるが、上図からは昨年8月の着工戸数が少な過ぎたのが一因だともいえる。
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