港区はホームページで3月9日、人口が25万人を突破したことを伝えている。
港区の人口が25万人を突破しました
港区の人口は、平成29年2月15日に、昭和38年以来54年ぶりに住民基本台帳に基づく人口が25万人を突破しました。
このことを記念して、平成29年3月8日(水曜)、港区役所区長室にて、25万人目の区民である苅部 慎(かるべ しん)様に、武井雅昭港区長から記念証等を贈呈しました。(以下略)
(港区ホームページ 3月9日)
港区といえば、湾岸マンションの開発による人口の流入が考えられる。
港区のホームページに公開されている 統計データ(人口・世帯)や国勢調査データをひも解き、可視化分析してみた。
ざっくり言うと
芝浦港南地区の人口が急増
1979年(昭和54年)から漸減していた港区の人口は、1996年に15万人を割り込んだのち、増加に転じている(次図)。
地区別の人口の推移をみると、特に芝浦港南地区が急増していることが分かる(次図)。
港区は30代・40代が多い
港区は30代、40代の働き盛りの年齢層が多いのが特徴のひとつ。
しかも、なぜか女性のほうが多い(要因は後述)。
あと、60代後半(65~69歳)が多いのも特徴。
65~69歳の人口が500人を超えているいのは、次の9地区。
お金持ちのシニア層が多く住んでいる地区ということになる。
- 1位:高輪(1,096人)
- 2位:三田(812人)
- 3位:赤坂(716人)
- 4位:南青山(698人)
- 5位:港南(676人)
- 6位:白金(671人)
- 7位:芝(641人)
- 8位:芝浦(641人)
- 9位:南麻布(557人)
人口密度が最も高い地区は麻布十番3丁目
住民基本台帳による町丁目データ(2017年3月1日現在)をもとに作成した人口密度分布を次図に示す。
麻布・南麻布(麻布地区)、白金(高輪地区)、港南(芝浦港南地区)あたりの人口密度が高いことが分かる(次図)。
人口密度ランキングTOP20は次のとおり。
港区では、麻布十番3丁目が最も人口密度が高いエリアなのだ。
( )内の数値は人口密度(人/km2)を示す。
- 1位:麻布十番3丁目(55,767)
- 2位:三田5丁目(48,964)
- 3位:麻布十番2丁目(38,086)
- 4位:白金1丁目(37,108)
- 5位:白金3丁目(35,718)
- 6位:麻布狸穴町(34,850)
- 7位:港南3丁目(30,114)
- 8位:白金6丁目(29,867)
- 9位:芝浦4丁目(28,214)
- 10位:高輪1丁目(27,888)
- 11位:南麻布2丁目(27,243)
- 12位:麻布台3丁目(26,125)
- 13位:南麻布1丁目(25,950)
- 14位:港南4丁目(25,941)
- 15位:芝1丁目(25,457)
- 16位:麻布十番1丁目(25,160)
- 17位:芝浦2丁目(24,557)
- 18位:麻布十番4丁目(24,150)
- 19位:白金台3丁目(23,100)
- 20位:芝4丁目(22,800)
30代の既婚女性と40代前後の離婚女性が多い
港区ではなぜ、30代・40代の女性人口が男性よりも多いのか?
30代・40代に出稼ぎ外国人女性が特に多いという訳ではなさそうだ(次図)。
では、30代・40代の未婚女性が多いのか?
平成22年の国勢調査結果から、港区の配偶者関係の年齢別の人口分布を可視化してみた(次図)。
港区の30代・40代の女性人口が男性よりも多い要因のひとつは、30代の有配偶者女性が多いことが確認できる(結婚相手の男性の年齢のほうが高いだろうから人口的には帳尻があっている)。
二つ目の要因は、40代前後の女性離婚者が多いこと。離婚した女性が港区に転入してきたのか、あるいは離婚した男性が港区を去っていったのか・・・・・・。
2016年に中国籍人口が米国籍を逆転
国籍別の人口推移をみてみると、かつては米国籍が最も多かったのだが、2016年にその地位を中国籍に明け渡している。
あわせて読みたい