昨日の記事「中国人のマンションの「爆買い」を検証してみた」では、港区に絞って、外国人の分布を調査し、2010年時点では麻布地区と芝浦地区、とりわけ芝浦4丁目に外国人が多く住んでいることを示した。
丁目単位の地図化処理に慣れてきたので、本日は東京23区について、外国人人口の分布状況を可視化してみた。
23区で外国人の人口が多いエリアはどこか?
東京都のホームページに公開されている国勢調査の最新のデータ(2010年)から、23区の町丁別の外国人人口データを拾って、地図に落としてみた。
新宿区、江東区、豊島区あたりに多くの外国人が住んでいることが分かる。
外国人の人口が多いエリアTOP10は次の通り。
TOP10のうち、6つのエリアが新宿だ。
- 外国人人口/人口総数(外国人の割合)
- 1位:新宿区 大久保2丁目 2,016 人/7,738 人(26.1%)
- 2位:新宿区 百人町2丁目 1,295 人/4,625 人(28.0%)
- 3位:新宿区 大久保1丁目 1,260 人/3,735 人(33.7%)
- 4位:豊島区 池袋2丁目 1,209 人/6,239 人(19.4%)
- 5位:新宿区 北新宿3丁目 1,124 人/6,847 人(16.4%)
- 6位:江戸川区 清新町1丁目 1,112 人/11,152 人(10.0%)
- 7位:新宿区 百人町1丁目 1,030 人/4,023 人(25.6%)
- 8位:豊島区 東池袋2丁目 935 人/6,402 人(14.6%)
- 9位:港区 芝浦4丁目910 人/13,548 人(6.7%)
- 10位:新宿区 北新宿1丁目896 人/6,185 人(14.5%)
23区で外国人の人口の割合が高いエリアはどこか?
エリアの総人口に占める外国籍人口の割合を計算し、地図に落としてみた。
新宿区のほか、江東区、港区あたりの外国人の割合が高いことが分かる。
外国人の人口の割合が高いエリアTOP10は次の通り。
青海2丁目の外国人の割合は8割を超えている!
- 外国人人口/人口総数(外国人の割合)
- 1位:江東区 青海2丁目 595人/731人(81.4%)
- 2位:港区 赤坂1丁目 253人/461人(54.9%)
- 3位:江東区 有明3丁目 46人/114人(40.4%)
- 4位:港区 愛宕2丁目 180人/463人(38.9%)
- 5位:新宿区 大久保1丁目 1,260人/3,735人(33.7%)
- 6位:新宿区 百人町2丁目 1,295人/4,625人(28.0%)
- 7位:新宿区 大久保2丁目 2,016人/7,738人(26.1%)
- 8位:港区 六本木2丁目 127人/486人(26.1%)
- 9位:港区 六本木6丁目 416人/1,597人(26.0%)
- 10位:港区 元麻布3丁目 387人/1,502人(25.8%)
新宿区や江東区の外国人は、どこの国籍が多いのか?
東京都のホームページに、市区町村別に住民基本台帳上の外国人(18か国)登録者数の時系列データが公開されているので、新宿区と江東区のそれぞれの外国人の国籍別の人口推移を可視化(グラフ化)してみた。
※港区については、昨日の記事中国人のマンションの「爆買い」を検証してみたをご参照。
新宿区は中国人が1位
韓国・朝鮮籍の人口は2011年の14,515人をピークに、大きく減少に転じている。リーマンショックや3.11東日本大震災の影響だろうか。
中国籍の人口は2008年から急増し、2012年に韓国・朝鮮籍の人口を逆転して第1位。
江東区は中国人がダントツ1位
中国籍の人口は1990年代後半から急増し、ダントツの1位だ。
※2015年の国勢調査データを用いた最新記事は、「東京23区で外国人が多く住んでいる場所はどこか?」をご参照。