京王電鉄は2月14日、大田区で民泊向けマンションを22日にオープンすると発表。
鉄道会社が事業主体となる初めての民泊マンション。
京王電鉄、大田区に民泊マンション(日経記事)
鉄道会社が事業主体となる初めての民泊マンション。
京王電鉄、東京・大田区に民泊マンション 22日オープン
京王電鉄は14日、東京都大田区で民泊向けマンションを22日にオープンすると発表した。大田区の国家戦略特区で民泊を営むことができる認定を受けた。訪日外国人客の増加を背景に宿泊需要が拡大している。民泊事業への参入により需要を取り込む。
民泊向けのマンションの名称は「カリオ カマタ」。地上6階建てで14室を備える。2DKメゾネットタイプの標準利用料は税抜きで1室1泊2万1000円(定員5人)。6泊7日以上使う必要がある。5人で泊まると1泊4200円となる。(以下略)
(日経新聞 2月14日)
大田区で30番目に認定された民泊マンション
大田区のホームページに掲載されている「特区民泊認定施設一覧」を見ると、これまでに認定された施設は31件(2月10日現在)。
京王電鉄の民泊施設(KARIO KAMATA)は、30番目に認定されたことが分かる(次図)。
合法民泊サイト「STAY JAPAN」に掲載
合法民泊仲介サイト「STAY JAPAN」をみると、大田区蒲田4丁目、京急蒲田駅から徒歩4分の6階建ての新築マンション「KARIO KAMATA」として14室掲載されている(写真)。
1K(約25m2) 3名11,000円(税抜)~2DK(約48m2) 5名21,000円(税抜)。
いまなら「期間限定オープニング価格」として、正規料金から3,000円~5,000円引きされる。
ただし、特区民泊なので、最低宿泊日数は6泊。
鉄道会社が展開する民泊ビジネススキーム
京王電鉄のプレスにリリース(PDF:538KB)に「事業概念図」が掲載されている(次図)。
宿泊者と民泊施設の間を取り持つのは、京王電鉄が15年12月に出資した百戦錬磨社。百戦錬磨社のグループ会社「とまれる(株)」が運営している合法民泊仲介サイト「STAY JAPAN(ステイジャパン)」を活用。
民泊施設の運営・管理は京王不動産等が行う。
(京王電鉄プレスリリースより)
コンプライアンスがシッカリしている鉄道会社が初めて手掛ける合法民泊。
今回は、大田区の特区民泊であるがゆえの「最低宿泊日数6泊」縛りがある。
今後、「京王沿線における空き家対策やまちづくりにも活用し、沿線のさらなる活性化」を図っていくという。
ホームステイ型(家主居住型)ではなく、投資型(家主不在型)の民泊。都市部における合法民泊の主流になるか――。