新潟県糸魚川市の大規模火災では、木密地域に住むことの危険性が高いことが改めて認識されたのではないだろうか。
その割には今回、都内の木密地域の危険性はあまり報じられていなかったのではないか。
都内の木密地域の火災発生リスクの高さは認識されているか
都内の木密地域に住んでいる人たちは、自分のところはだけは大丈夫と思う正常性バイアス(自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性)は働いていないか。
30年以内に70%の確率で発生するとされている首都直下地震が起きると木密地域の被害は甚大である。
都内の不燃化は加速しているか?
東京都は2012年1月に「木密地域不燃化10年プロジェクト」を策定。その後、2016年3月に改定し、2025年度の目標として次の2点を掲げている。
- 延焼遮断帯の形成率:75%
- 不燃領域率:70%以上
地域危険度マップ|東京都都市整備局
小池都知事は、都知事選の公約のひとつに「住宅の耐震化・不燃化を2020年までに加速させる」を掲げていたが、その後、不燃化は加速しているのだろうか・・・・・・。
自分の身は自分で守ろう
震災被害から身を守る。震災時には木密地域の火災被害が甚大であることが想定されている。木密地域の地元で商売をしている人はともかく、単なる会社員ならば、その地域から引越しすればいい話だ。何もお役所の防災対策に付き合う必要はない。
阪神・淡路大震災の発生からまもなく22年。
天災は忘れた頃にやってくる(寺田寅彦)。自分(家族)の身は自分で守ろう。
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