不動産経済研究所は11月15日、「10月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
- 発売は0.6%減の2,903戸とほぼ横ばい。契約率は61.6%と低調。
- 戸当り価格5,406万円、m2単価79.3万円、ともに2ヵ月連続の上昇。
発売戸数が「減」、契約率は「低調」、それでいて価格は「上昇」という、販売サイドにとっても、購入サイドにとっても、よろしくない状況となっている。
同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、これまで上下動を繰り返しながら上昇トレンドにあったが、今年に入ってから下降トレンドに。
6か月連続で80万円超えであった発売単価は、3か月連続で80万円切り。
販売在庫は上昇傾向。
供給戸数が減少しているのに、在庫が積み上がる。すなわち「新築マンションが売れていない」状況に突入している。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、10月の発売戸数1,248戸は、前年同月比で10.5%の増。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、15年7月(119.9万円)にピークを記録したあと、上下動を繰り返えしながら、下降トレンドに入っている。
まとめ
首都圏新築マンション市場下降中。
- 供給戸数が減少しているのに、在庫が積み上がる。すなわち「新築マンションが売れていない」状況に突入している。
- 23区の10月の発売戸数は、前年同月比で10.5%の増。
- 23区の発売単価は、下降トレンドに入っている。
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