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新築か中古か? マンション選びのリアルな本音

新築マンションは高い。中古なら手頃だが、皆どうやって決めているのか。

三大都市圏の最新データから、その本音を探る。

※初出:2016年7月9日(最終更新:2025年7月24日、2024年度データ反映)


もくじ

住宅市場のリアルを暴く国交省のデータ

国土交通省が毎年3月から7月に公表する「住宅市場動向調査」の結果は、住宅選びの裏側を赤裸々に映し出す。2001年から続くこの調査は、注文住宅、分譲住宅、中古住宅、民間賃貸住宅、リフォーム住宅まで幅広くカバー。住み替えや建て替えの動向、資金調達の実態、居住世帯の特徴を400ページ超の報告書にまとめる。

そこには、購入資金の総額、自己資金比率、さらには「融資を断られた」ケースの生々しい数字まで詰まっている。今回は、三大都市圏の新築分譲マンション購入者に絞り、「なぜ中古を選ばなかったのか」「なぜ中古を選んだのか」を掘り下げていく。

新築を選ぶ理由:「やっぱり新築が気持ちいい」

三大都市圏で新築分譲マンションを選んだ世帯に、「なぜ中古にしなかったのか」を聞いた(無回答を除く11項目)。結果は次図の通りだ。 

ダントツの理由は「せっかくのマイホームは新築の方が気持ち良いから」。誰も住んでいないピカピカの家に憧れる気持ちは根強い。ただ、この「新築信仰」の割合は年々じわじわ低下中。政府の住宅政策が新築供給を後押しし、景気浮揚につなげてきた背景もあるが、この流れはいつまで続くのか。

2016年度以降、目立つ理由は次の3つだ。

  • せっかくのマイホームは新築の方が気持ち良いから
  • リフォーム費用やメンテナンス費用で結局割高になると思ったから
  • 隠れた不具合が心配だったから

特に「隠れた不具合」は中古マンションのネック。新築ならそんな不安がない、という心理が垣間見える。  

中古マンションにしなかった理由(三大都市圏 新築分譲マンション取得世帯)

中古を選ぶ理由:「予算が現実的」

一方、中古マンションを選んだ世帯の理由(無回答を除く10項目)も見てみよう。次図にその変化をまとめた。

トップは「予算的にみて中古住宅が手頃だったから」。現実的な価格が最大の魅力だ。ただ、この理由の割合は徐々に下がりつつある。2位は「新築住宅にこだわらなかった」で約4割、3位は「リフォームによって快適に住めると思ったから」で2~3割。

前の住人の生活の跡を気にしない人にとって、中古はコスパ最強の選択肢。新築よりも安い価格で、立地のいい物件を手に入れ、リフォームで自分好みに仕上げる。そんな賢い選択をする人が増えているのだ。  

中古マンションにした理由(三大都市圏 中古マンション取得世帯)

まとめ:新築か中古か、決め手は「気持ち」と「現実」

新築マンションは「気持ちよさ」と「安心感」が魅力だが、価格の高さがネック。中古は予算重視の現実派に選ばれ、リフォームでカスタマイズできる点も見逃せない。

結局、マイホーム選びは「気持ち」と「現実」のバランスだ。あなたなら、どちらを選ぶ?  

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