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発売単価上昇中…首都圏新築マンション市場動向

不動産経済研究所は5月18日、「4月の首都圏マンション市場動向」を発表。


もくじ

 

  • 発売は13.5%減の1,978戸、5ヵ月連続の減少。契約率は66.4%
  • 戸当り価格5,751万円、m2単価82.6万円と11ヵ月連続の上昇。

発売戸数は5ヵ月連続減少し、m2単価が11ヵ月連続上昇するという、売主サイドにとっても消費者サイドにとっても良くない環境が続いている。

ただ、これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化(グラフ化)してみた。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返すも、依然として上昇トレンドにある。3か月連続で80万円超えだ。
販売在庫は4か月連続で6千戸を突破していたが、4月は5,881戸と微減。

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発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、4月の発売戸数872戸は、前年同月比で▲27.6%の大幅減。

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m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、ツインピークス(7月の119.9万円、11月の115.8万円)から、やや低下。

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新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

23区で発売された価格帯別戸数のデータが掲載されているので、14年度以降のデータをグラフ化してみた(次図)。

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15年5月を境に潮目が変わって、15年7月の億ションの発売戸数が435戸と突出したのち、100戸~200戸(10%~20%)で推移している。

 

次に、23区の新築マンションの発売価格帯を俯瞰してみよう。 

新築マンション発売戸数の価格帯(23区)

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23区の新築マンションの発売戸数は、5,000万円以下の割合が極端に低くなっていることが分かる。
逆に5,000万円超の割合が高く、3つの山(6,000万円台、8,000万円台、1億円台)ができている。

 

住宅ローン金利が史上最低であろうとも、庶民にはなかなか手が出しにくい状況が続いている。

バブルが崩壊するまで今しばらく我慢したほうがよさそうだ(いま、マンションを買うべきか?)。

 

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