大田区、品川区に続き、杉並区も「民泊条例」の検討を開始したらしい。
ただし、条例制定は来年度中。大阪府や大田区と違って、ややスローペース。
杉並区も「民泊」条例
杉並区は来年度中に、マンションなどの空き部屋を宿泊施設として活用する「民泊」を認める条例制定を目指す方針を固めた。
住宅地が大半を占め、23区の中でもホテルや旅館が少ない同区では、民泊を活用して増加する外国人観光客に対応したい考えだ。
東京五輪・パラリンピックが開催される2020年には、15か所程度の民泊施設ができることを目標に掲げる。(以下、省略)
(YOMIURI ONLINE 12月4日)
杉並区で民泊条例の検討をしている関係者のために、杉並区Airbnb物件の情報をまとめておこう。
杉並区のAirbnb登録物件数ランキングは23区で13位
杉並区でAirbnbに登録されている物件数は199件(12月1日現在)。
民泊条例の検討が先行している大田区(172件)より若干多いが、23区内では13位。決して多いほうではない。
他の区と比べて、一軒家の割合が高い(34%)のが特徴だ。
「東京23区Airbnb市場動向(2015年12月)」に掲載したグラフを編集した。
杉並区Airbnb登録物件数は半年で1.8倍
筆者の独自調査による、過去6か月間の杉並区Airbnb登録件数の推移を次図に示す。
6月2日のAirbnb登録物件数が108件。
この6カ月間で1.8倍となっている。
12月1日現在のAirbnb登録物件199件のうち、121件(61%)がアパート(Airbnbでは「マンション」とは表示されない)。
アパートの占める割合は6月2日以降、54~61%。あまり変化していない。
「民泊条例」制定に係っておられる杉並区議や役所担当者の皆さまには、拙著「マンション住民は Airbnb対策を急げ![Kindle版]」に記したAirbnbの実態(現状と課題)をご一読いただければ幸いである。
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