マンション選びは立地がすべて、と言っても過言ではない。
交通利便性や防災性だけでなく、地域の防犯性にも考慮したい。
東京23区では、どの区で犯罪発生件数が多いのか?
警視庁が公表している「東京都の区市別刑法犯発生状況」データを可視化してみた。
足立区の「刑法犯」認知件数は改善されつつある
まずは、区ごとの刑法犯の認知件数の確認から。
認知件数とは、警察が通報を受けて現場に出向き、事件と判断し、被害者からの被害届を受けて計上される件数のこと。
警察が認識した件数であって、発生したすべての犯罪件数というわけではない。
平成26年に「刑法犯」の認知件数が7千件を超えたのは、世田谷・新宿・大田・江戸川・練馬・足立の6つの区。
1位の世田谷区と2位の新宿区は8千件を超えている。
平成22年からの推移をグラフ化してみると、足立区の件数が年々減っていることに気付く。
足立区の悪いイメージ(?)は改善されつつある。
強盗は23区で毎日1件発生
強盗の認知件数は新宿区がダントツの1位。
23区の合計が390件だから、毎日1件どこかで発生しているということになる。
平成26年ワースト5区の変化をみると、新宿区の強盗認知件数は平成26年に急増している。なぜか?
世田谷区だけが「侵入窃盗」認知件数500件超え
侵入窃盗の認知件数は世田谷区だけが500件超え。
泥棒をしようと思う輩にとって、世田谷区はお金持ちの戸建てが多いイメージが思い浮かぶのか――。
平成26年ワースト5区の変化をみると、足立区の件数が年々減っていることに気付く。
足立区関係者の防犯努力の成果なのであろう。
練馬区・世田谷区・大田区では、毎日約10件の自転車の盗難が発生
平成26年の自転車盗の件数が3千件を超えているのは、練馬・世田谷・大田・江戸川の4つの区。
練馬区・世田谷区・大田区の各区では、毎日約10件の自転車の盗難が発生しているのだ。
だた、この10件という数字は、あくまでも警察が認知した件数。警察に届け出ない人もいるだろうから、実際の盗難件数はもっと多い。
平成26年ワースト5区の変化をみると、練馬区・大田区・葛飾区で増えている。
補足
犯罪はボーダレス。行政区分とは関係なく発生する。
行政面積が一番大きい大田区(61km2)と一番小さい台東区(10km2)を単純に比較することはできないのではないか、という声が聞こえてきそうだ。
単純に件数で比較するのではなく、行政面積あたりで比較してみたり、人口数で当たりで比較してみたり、あるいは人口密度あたりで比較してみるとどうなるのか。
そうすると、今度は人口数は、昼間人口とすべきなのか、夜間人口とすべきなのかとか、いろいろと悩ましい。
でもまあ、変化をみるのであれば、単純に件数で比較してもよかろうと考え、上記のようなグラフで分析してみた次第。
防災については、「あなたの街の震災時の危険度を知る!厳選サイト」をご参考。
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