不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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隣の畑が高層マンショションに生まれ変わるリスク

スーパーの跡地に建つ、大規模マンション。

【予告広告】東京駅17分(途中急行に乗り換え)、駅徒歩10分。総戸数239戸、14階建。販売戸数/未定、2LDK+S(67.38m2)〜4LDK(82.22m2)。予定販売価格3,300万円台〜5,800万円台、予定最多価格帯3,600万円台。平成26年1月中旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

新聞半紙大のチラシのオモテ面に、緑を喧伝するキャッチコピー。

家族が求めていた東京ライフをかなえる住まい。
TOKYO緑邸都市

でも、チラシ裏面の「東京都マンション環境性能表示」を見ると、「みどり」は二つ星どまり。敷地内の緑は多いとはいえない。


ただ、現地案内図を見ると、この物件の敷地の東側に大きな緑色のスーペースが描かれている。
グーグルマップで確認すると、畑地であることが確認できる。
こんな感じ。
物件敷地の東側隣地は畑
この物件の隣に畑があるおかげで、今は“緑邸”状況にあるのかもしれないが――
将来、この畑が高層マンションに生まれ変わることはないのか?


区のホームページで、敷地周辺の用途地域を調べてみた結果は、こんな感じ。
物件敷地周辺の用途地域
東側の畑地は「第1種中高層住居専用地域」「準工業地域」だから、高層のマンションが建設可能。
将来、この畑が高層マンションに生まれ変わることにより、本物件の東側住棟の日射や通風が阻害されるリスクが潜んでいるのだ。

(本日、マンション広告4枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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