建物に囲まれた細長い敷地に建つ大規模マンション。
【先着順】六本木駅直通13分、駅徒歩8分。総戸数233戸、15階建。販売戸数3戸、1LDK(40.59m2)〜3LDK(65.47m2)。販売価格2,760万円〜4,600万円。平成24年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の7カ月後)。
- ※10年11月14日(日)・12月05日(日)、11年2月17日(木)・4月1日(金)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面によくある、売れ行きの良さを連想させるキャッチコピー。
- いよいよ最終3邸――
同じ面の下部には、その「3邸」の販売価格と「月々のお支払」が次のように表示されている。
- 1LDK<40.59m2>2,760万円 月々のお支払6万円台より
- 3LDK<65.47m2>4,590万円 月々のお支払(ボーナス併用)9万円台より
- 3LDK<60.40m2>4.600万円 月々のお支払11万円台より
なんと不自然な表示だろう。
あとの二つは、4,590万円と4.600万円と10万円しか差がないのに、月々のお支払が「9万円台」と「11万円台」大きく異なっている。
4,590万円だけ、「ボーナス併用」を条件として、9万円台(=ひと桁)になんとか収めようとしているのが見え見え。
念のため、4,590万円の返済例(頭金450万円、借入額4,140万円、35年、変動金利0.875%)に基づいて、ボーナスを併用した場合と併用しない場合の返済月額をチェックしてみた。
みずほ銀行の住宅ローン返済額シミュレーションで計算すると、次のような結果となった。
- ボーナス併用(月の返済額を通常月の2倍)した場合:通常月98,127万円、ボーナス月196,253円
- ボーナス併用しない場合:通常月114,468万円
おおっ、ボーナス併用「9万円台」が、ボーナス併用しないと「11万円台」に跳ね上がる。
返済例に「ボーナス併用」条件を持ち込むことで、返済額を9万円台(=ひと桁)に抑え込もうとする使い古された販促ワザ。
長期にわたって安定した収入が見通せない今の時代、ローン破綻者の増加に一役買っている。
(本日、マンション広告5枚)
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