【先着順】大手町駅直通16分、駅徒歩17分。総戸数60戸、7階建。販売戸数3戸、3LDK(66.64m2)〜4LDK(83.06m2)。販売価格3,990万円〜5,490万円。平成23年10月14日竣工(本チラシ掲載日の3カ月後)。
- ※10年8月28日(土)・12月10日(金)の物件と同じ。
畑地に建つ中規模マンション。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。
- 3邸 先着順受付中
この「3邸」は、最後の3戸なのか、キャンセル住戸なのか不明だ。
そこで、この物件のこれまでの販売履歴を確認すべく、『マンション・チラシの定点観測データベース』とリクルート社のフリーマガジン「SUUMO新築マンション(首都圏版)」のバックナンバーをひも解いてみた。
次のように、3回(と期不詳の1回)に小分け販売されていることが分かる。
- 10年11月12日:第1期(発売戸数36戸)
- 10年12月10日:第2期(発売戸数9戸)
- 11年1月4日:第?期(発売戸数1戸)
- 11年1月25日:最終期(第3期)(発売戸数3戸)
ただ、上記の発売戸数を合計すると49戸。総戸数60戸と11戸の開きがある。
広告に登場しなかったこの11戸は、どの段階で「新発売」されたのか?
チラシ裏面の物件概要に目を凝らすと、この物件の建築確認申請が下りたのは、約1年前の10年8月6日。一方、この物件の折り込みチラシが最初に“観測”されたのが、昨年の8月28日の「第1期の予告広告」。
広告を出すことができるのは、建築確認申請が下りた後でなければならないのがルール。
昨年の8月28日の「第1期の予告広告」以前、すなわち8月6日から8月27日の3週間の間に「第1期前(たとえば「序章」)の本広告」が“観測”されてないので、11戸は、友の会会員に優先的に販売されたのか、あるいはコッソリとお得意さんに販売されたのかどちらかでないと辻褄が合わない。
「3邸」は、最後の3戸なのか、キャンセル住戸なのか?
SUUMOの11年1月25日号では、「最終期(第3期)」の発売戸数が「3戸」。その後の発売履歴を追跡すると――
SUUMOの11年2月1日号の発売戸数が「1戸」となっているので、2戸が契約されたことになる。
翌週のSUUMO2月8日号以降、最新の7月12日号まで、この物件の広告は掲載されていないし、筆者宅の折り込みチラシとしても“観測”されていない。
そして、本日の折り込みチラシの「3邸」に至っている。
以上の述べた販売履歴をグラフ化すると次のようになる。
この販売履歴グラフを見る限り、キャッチコピーの「3邸」は、最後の3戸である可能性が高い。
また、「最終期(第3期)3戸」の住戸概要「2LDK(55.25m2)〜3LDK(67.18 m2)、販売価格3,020万円〜3,890万円)」と本日のチラシ(3戸)の住戸概要「3LDK(66.64m2)〜4LDK(83.06m2)。販売価格3,990万円〜5,490万円」が一致していないことから、3戸ともキャンセル住戸といえそうだ。
2月1日にあと1戸で完売だったのに、今再び、残り3戸と増えたのは、3.11の震災の影響で、キャンセル住戸が出たのか・・・・・・。