-
- -
産業技術総合研究所が6月3日に発表(6月15日に更新)した「夏季における計画停電の影響と空調)節電対策の効果」のレポートは、とてもショッキング内容なのではないだろうか。
打ち水は節電効果がほとんどないばかりか、午後1時の打ち水は平均気温が0.6℃下がる反面、平均相対湿度9.6%の上昇により、最大電力需要を押し上げるという。
また、サマータイムの導入もピーク電力の削減には効果がないとしている。
生活時間の1時間前倒しシフトは、午後2時の最大電力需要は抑制できるが、帰宅時間が早まることで午後4時に家庭での空調使用などが大幅に増加し、業務分野での節電効果を打ち消してしまうという試算結果だ。
産業技術総合研究所の発表資料には、「計画停電」「窓日射遮蔽」「通風換気」「空調設定温度見直し」「打ち水」「生活時間前シフト」「生活時間後シフト」の対策に対して、「戸建住宅」「集合住宅」「業務」のそれぞれの節電効果が、数字で表現されている。
分かりやすいように見える化(グラフ化)してみた。
※最大電力需要(14時半)に対する効果で、マイナスは削減、プラスは増加を意味する。
ヨシズやすだれ、ゴーヤやアサガオなどの窓日射遮蔽や、エアコンの28℃設定が節電効果が大きいことがよく分かる。
関連記事