不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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新築マンション(3都県)価格動向、鑑定評価員コメント

東京区部 地価動向(H22.10.1〜H23.1.


本日、マンション広告なし。

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国土交通省が2月24日、全国主要都市の計150地区を対象に四半期ごとに実施している「主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)」を公表。
全156頁のレポートの中から、3都県の新築マンションの価格動向を中心に、「鑑定評価員のコメント」を拾ってみた。

  • さいたま市新都心)【横ばい】
    • さいたま新都心の分譲マンションは環境的に良好な立地であり、マンション分譲価格は横ばいになり、一部においては上昇傾向も見られる。



  • 千葉県(浦安市)【横ばい】
    • マンション分譲価格については、雇用・所得の先行き不透明感は引き続きあるものの、築浅の中古マンションの価格と比較した値頃感や、住宅ローン減税、低金利などを背景に、需要があるため、分譲価格は横ばいで推移している。


  • 千葉県(柏市)【横ばい】
    • 当該地区のマンション分譲価格の価格変動はない。


  • 千代田区(番町)【横ばい】
    • 以前から販売している新築マンションの販売は苦戦している。中古マンションは、優良物件の供給が少ないため売れ行きは鈍化しているが、優良な築浅物件を求める需要は比較的堅調にある。これらの動向を総合的にとらえると、マンション分譲価格は横ばいで推移している。


  • 中央区(佃・月島)【横ばい】
    • 前期と同様に超高層マンションの販売在庫は改善しつつあり、中古分譲マンションは価格下落により購入しやすくなっている。全体として新築マンション分譲価格は横ばい傾向にあるが、一部に強気の価格設定も認められる。供給戸数及び契約率は増加傾向にある。


  • 港区(南青山)【0%〜3%下落】
    • 南青山地区における分譲マンションの供給は少ない上、富裕者層による取得需要は堅調であることから、厳しい景気状況にもかかわらず、マンション分譲価格は横ばいで推移している。


  • 港区(高輪)【0〜3%上昇】
    • 東京メトロ南北線沿線で大手・中堅ディベロッパーにより中小規模のマンション供給が見られるようになってきており、販売状況も概ね堅調である。マンション分譲価格は概ね横ばいである。


  • 港区(芝浦)【0〜3%上昇】
    • 当期の超高層分譲住宅の中古売出し住戸数は前期とほぼ同じであるが、平均売出し価格は前期と比較するとやや下落傾向にある。ただし、当地区内にはマンションの新規分譲はないものの、マンション分譲価格はほぼ横ばい傾向で推移している。


  • 渋谷区(代官山)【0%〜3%下落】
    • 当該地区の新規分譲マンションの供給は少ないが、高額なマンション市況は厳しくその需要は弱い。富裕層の買受需要は一段落しており、高額マンション分譲価格は下落傾向である。


  • 文京区(本郷・湯島)【横ばい】
    • 住宅ローン金利の低下、贈与税の非課税枠の拡大を背景に、販売価格の値ごろ感が出て来ており、これまで買い控えていた層が自己使用目的でマンションを購入する動きが見られる。マンション分譲価格は概ね横ばい傾向にある。


  • 品川区(品川)【横ばい】
    • 在庫や分譲価格の調整が進んだ新規分譲マンションの売行きは改善しており、マンション分譲価格はこのところ横ばい傾向で推移している。


  • 江東区(豊洲)【0〜3%上昇】
    • 分譲マンションのエンド需要は確実に高まっているが、当期のマンション分譲価格について目立った増減はなく、安定して横ばいで推移している。


  • 世田谷区(二子玉川)【横ばい】
    • マンション分譲価格は、契約率は好調であるが平均単価はブランド力のある大型物件を含めほぼ横ばい傾向である。総額8000万円程度以上の高額物件はかなり成約が鈍い。中古マンションの平均単価もほぼ横ばい傾向で推移している。


  • 武蔵野市(吉祥寺)【横ばい】
    • マンション新規分譲価格、中古マンションの取引平均単価ともに堅調に推移しており、マンション分譲価格は横ばいにある。


  • 立川市(立川)【横ばい】
    • 立川市内では竣工後数年経過しているにもかかわらず完売していない分譲マンションが見られるが、利便性や環境条件に見合った分譲価格が設定されていれば新築マンションの売れ行きは良く、また2千万円台の中古マンションの動きも良くなってきていることから、マンション分譲価格は横ばい状態が続いている。


  • 横浜市都筑区センター南)【横ばい】
    • センター北・南の徒歩圏内マンション分譲価格は強気の販売価格の設定が多く、やや契約率はやや軟調に推移し、実需にあった分譲価格は横ばいで推移している。区内バス便の物件は人気がなくやや下落している。


  • 横浜市(美しが丘)【横ばい】
    • たまプラーザ駅徒歩圏内の数期に亘る新築分譲マンションは、平成23年3月下旬竣工を控え若干の売れ残りが出ている。マンション分譲価格に前期との変動は見られない。


  • 川崎市(元住吉)【0〜3%上昇】
    • 当地区内に新規分譲はないが、昨年8月隣接地域で平均売り出し価格が坪240万円のマンションがほぼ完売した。また、昨年4月にJR「武蔵小杉」駅徒歩2分で大手デベロッパーが分譲した駅前のマンションは全戸即日完売した。このように条件の良い物件は売れ行きも良いが、地域全体としてはマンション分譲価格はまだ横ばい傾向にある。


  • 川崎市新百合ヶ丘)【0〜3%上昇】
    • 新築マンション市場については、住宅取得支援策(住宅取得資金に係る贈与税の非課税枠の拡充等)等の政策効果により、市況・需給ともに回復基調にある。駅周辺の新築分譲マンションについてはほぼ完売しており、駅徒歩16分の立地で新規分譲マンションが供給されている。当該地区においては分譲中の新築マンションは無いが、利便性及び品等良好なマンションについては、需要が根強く、マンション分譲価格は上昇傾向にある。なお中古マンション価格については、やや弱含みで推移している。



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