不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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決算短信に見る大手不動産会社のマンション販売状況


本日、マンション広告なし。

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大手不動産の2010年3月期の決算が出そろったので、各社のIR情報をひも解き、分譲マンションの販売状況を見える化(グラフ化)してみた。
※昨日のブログで投稿済みの野村不動産についても、一覧できるよう再掲した。
大手5社(三井不動産三菱地所住友不動産東急不動産野村不動産)、分譲マンション最大手(大京)のうち、前期から完成在庫が減少したのは、住友不動産東急不動産の2社のみ。
特に三菱地所(単体)は、10年3月期の売上戸数2,779戸に対して、完成在庫1,103戸と多い。傘下の藤和不動産も売上戸数4,208戸に対して、完成在庫807戸と多い。


三井不動産

※業界第1位。
売上戸数が減少する(09年:5,206戸⇒10年:4,651戸)一方、完成在庫のほうは増加している(09年:826戸⇒10年:872戸)。
分譲マンション販売状況(三井不動産)

当期は、個人顧客向け住宅分譲において、「パークコート赤坂ザ タワー」(東京都港区)や「パークシティ浜田山」(東京都杉並区)など大規模物件の竣工があったものの、前期に比べ、計上戸数の減少や収益性の高い大規模物件の比率が減少したことによる利益率低下などにより減収減益となりました。



三菱地所

※業界第2位。
売上戸数が増加する(09年:2,125戸⇒10年:2,779戸)するも、完成在庫のほうも高い水準を維持している(09年:895戸⇒10年:1,103戸)。
分譲マンション販売状況(三菱地所/藤和不動産分を除く単体)

藤和不動産分を除く単体。

当不動産業界におきましては、分譲マンション市場は、価格調整の進展や政策効果により、契約率が順調に推移する等、明るい兆しが見えているものの、市況の本格的回復にはなお時間を要するものと思われます。



住友不動産

※業界第3位。
売上戸数が増加する(09年:3,269戸⇒10年:4,918戸)する一方で、完成在庫のほうは減少に転じている(09年:1,549戸⇒10年:1,198戸)。
分譲マンション販売状況(住友不動産)


事業部門の9割以上を占める分譲マンション市場では、住宅ローン金利が低水準で推移したほか、住宅取得資金の減税制度が拡充された効果などにより、消費者の購買意欲が高まりました。
その結果、好立地の物件を中心に成約戸数が増加、市況の回復感が鮮明となってきました。
このような環境下、当連結会計年度は、「シティタワー麻布十番」、「大崎ウエストシティタワーズ」など、マンション、戸建、宅地の合計で4,222 戸(前期比+214 戸)を販売計上いたしました。
計上戸数の増加に加え、1 戸当たりの平均価格が上昇、大幅な増収となったものの、評価損の計上などにより営業利益率が低下、営業減益となりました。
マンションの契約戸数は前期比5 割増の4,918 戸と、平成18 年3 月期(4,860 戸)以来、4 年ぶりの水準に回復しました。
その結果、完成済販売中マンションは1,198 戸(前期末比△351 戸)となりました。



東急不動産

※業界第4位。
売上戸数が減少する(09年:2,473戸⇒10年:2,189戸)するとともに、完成在庫のほうも減少している(09年:816戸⇒10年:372戸)。
分譲マンション販売状況(東急不動産)


売上高は1、188億円(対前期△24.3%)、146億円の営業損失となりました。
マンションの計上戸数減などで売上が減少するとともに粗利率が低下、さらに販売価格見直し等により、たな卸資産の評価損を124億円計上したことで減収減益となりました。
マンションの販売状況については、予想を上回る契約を確保し、完成在庫も372戸と減少しております。賃貸住宅の一棟売りを除くマンションの次期売上予想に対する契約済み割合は44%(同14%)となっております(単体)。



野村不動産

※業界第5位。
売上戸数が増加する(09年:3,135戸⇒10年:3,696戸)とともに、完成在庫のほうも増加している(09年:225戸⇒10年:488戸)。
分譲マンション販売状況(野村不動産)

マンション分譲では「プラウドタワー千代田富士見」(東京都千代田区)、「プラウドシティ金町ガーデン」(東京都葛飾区)、「プラウドタワー稲毛」(千葉県千葉市稲毛区)等を、戸建分譲では「プラウドシーズン東府中」(東京都府中市)等を売上に計上いたしました。
また、当連結会計年度末における期末完成在庫数は535戸(前連結会計年度比270戸増)となり、関西圏・その他エリアについては、市況回復の遅れを受けて、増加しておりますが、住宅分譲部門の売上の80%以上を占める首都圏エリアについては、減少しております。



大京

※分譲マンション最大手。
売上戸数が減少(09年:6,644戸⇒10年:5,559戸)一方で、完成在庫のほうは若干増加している(09年:379戸⇒10年:505戸)。
分譲マンション販売状況(大京)

不動産販売事業につきましては、主力のマンション販売における売上戸数が5,559戸(前年同期比1,085戸減)と減少した結果、マンション売上高は1,943億2百万円(前年同期比453億40百万円減)となり、また、土地・建物等の売上が42億36百万円(前年同期比239億65百万円減)となったことにより、不動産販売事業の営業収入は1,985億39百万円(前年同期比25.9%減)となりました。
営業利益は、マンション販売の減収に加え、事業計画の見直しや一部の物件における工期遅延等による事業収支の悪化などにより、たな卸資産の評価損を営業原価に67億10百万円計上した結果、20億70百万円の損失(前年同期は504億36百万円の損失)となりました。

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