【第1期本広告】東京駅37分(途中快速乗り換え)、駅徒歩11分。総戸数303戸(総計画戸数1,453戸)、14階建。販売戸数30戸、3LDK(71.34m2)〜4LDK(110.09m2)。販売価格2,190万円〜5,480万円、最多価格帯2,800万円台。平成21年2月26日竣工済み(本チラシ掲載日の1カ月前)。
- ※9月19日(金)の物件と同じ。
総計画戸数1,453戸。いまどき珍しい超大規模物件。
5棟からなる「1,453邸のメガプロジェクト」の最初の棟(壱番館)の第1期本広告がようやく出た。
この壱番館の総戸数は303戸もあるのに、本日の販売戸数はたったの30戸。
すでに先月竣工したのに7割も未販売の状況だ。
最近はやりの「モデルルーム使用予定住戸」に名を借りた、安さを演出した「限定3戸」も紹介されている。
売れ行き状況を探るべく、リクルート社のフリーマガジン「首都圏版 マンションズ」のバックナンバーをひも解いてみた。
この物件の予告広告が初めて出たのは、昨年の10月21日号。
翌週の10月28日号では、「販売開始予定 11月中旬」となっていた。
ところが、その11月中旬に発行された11月18日号では、「販売開始予定 12月上旬」と早くも販売開始時期が延伸されている。
さらに12月23日号では、「販売開始予定 1月中旬」とまた延伸。
年が明けた1月13日号でも、「販売開始予定 1月下旬」と延伸。
このとき、予定販売価格がそれまでの「2,400万円台〜5,400万円台」から、「2,100万円台〜5,400万円台」に値下げされている。
翌週の1月20日号では、「販売開始予定 2月上旬」とまたまた延伸。
その後も、小刻みに販売開始日が延伸されている。
結局、10月28日号の「販売開始予定 11月中旬」の発表から、本日の30戸の販売開始に至るまで、合計8回の見直しがあって、4カ月の延伸(右上グラフ参照)。
なぜ、こんなに人気がないのか?
都心への交通利便性がイマイチなことに加え、安さを追求しすぎたのではないのか?
いまどきウォシュレットや床暖房がついていないマンションなんて。
壱番館(総戸数303戸)はまだしも、弐番館・参番館・四番館・五番館の完売への道は遥かかなただ。
そもそもこの最悪のマンション市況において、四番館や五番館も着工するのか(できるのか)?
売主に6社も名を連ねている大規模プロジェクトとなると、経営判断も一筋縄ではいかないだろう。