交差点角、駅から遠い10階建てのペンシル型小規模マンション。
【本広告】秋葉原駅直通15分、駅徒歩19分。総戸数25戸(管理員室1戸、非分譲住戸1戸含む)、10階建。販売戸数6戸、3LDK(60.00m2)〜4LDK(75.28m2)。販売価格3,820万円〜4,990万円。平成19年9月18日竣工済み。入居予定平成19年11月下旬。
交通騒音と排気ガスに悩まされそうな、しかも駅から遠い敷地によくマンションを建てたものだ。
- 完成後販売の物件だから 実際の部屋・環境を体感
そりゃそうだ。2カ月も前に竣工しているのだから。
- 今なら選べる100 Pointキャンペーン
- 年内ご契約の方にモデルルーム展示同等品の家具・家電100ポイント(1ポイント5,000円相当)プレゼント!
おっと、50万円相当(=100ポイント×@5,000円)なのに、100万円相当であることを連想させそうな「100ポイント」という表現はいただけない。
- ご紹介キャンペーン
- ご紹介頂いた方が年内にご契約頂いた場合、紹介した方、された方それぞれに10万円商品券プレゼント!
- ご来場プレゼント
- ご来場、ご見学の際にはこのチラシをお持ちください。
- 1,000円分のQUOカードをプレゼント
これでもかという現金(相当)攻撃ですな。
でも、なぜ竣工してから2カ月も経たないと入居できないのか?
また、物件概要に、事業者○○と売主△△が併記されているのはなぜか?
これらを確認すべく、電話取材した。
- 筆者「9月18日に竣工、入居予定が11月下旬と2カ月も間が空いているのはなぜですか?」
- 女性販売員「竣工してから販売するということで、モデルルームの準備をしています」
- 筆者「まだ工事が終わっていないということなのでしょうか?」
- 女性販売員「工事は終わっています」
- 筆者「モデルルームの準備に2カ月もかかったということでしょうか?」
- 女性販売員「竣工してから販売するということで、モデルルームの建設とか、打ち合わせに時間がかかっています」
モデルルームの建設に2カ月もかかることはあり得ない!
- 筆者「事業主と売主が掲載されていますが、なぜですか?」
- 女性販売員「少々お待ちください」
ここで女性販売員から男性販売員にバトンタッチ。
- 筆者「事業主と売主が掲載されていますが、なぜですか?」
- 男性販売員「事業主の○○さんが建てたマンションを売主の△△さんが全部買われて販売することになったからです」
- 筆者「△△(売主)さんが全部買われたのは、なぜでしょうか?」
- 男性販売員「普通は○○(事業主)さんが1戸1戸売るのですが、今回の物件は○○(事業主)さんが△△(売主)さんに全部売ったんです。よくあるファンド系ですね」
- 筆者「△△(売主)さんは、ファンド系の会社で、1棟買いをしたということなのですね」
- 男性販売員「そうです」
- 筆者「先ほど、女性にお伺いしたのですが、9月に竣工して11月に入居と2カ月も期間が空いているのは、なぜですか?」
- 男性販売員「○○(事業主)さんが△△(売主)さんに売却するのに、いろいろな手続きに時間がかかったからです」
先ほどの女性のいい加減な説明に対して、男性の説明内容であれば納得できる。
- 筆者「なるほど」
- 男性販売員「もちろん住戸の保証は△△(売主)さんがします」
男性販売員の説明どおりだとすれば、○○(事業主)は、立地環境に恵まれていない物件をファンド系の△△(売主)に1棟売りできたことになる。
ファンド系の△△(売主)が現金(相当)攻勢をかけて、なんとか売り切ろうとしているのが本件チラシだ。
(本日、マンション4枚)