不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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未来のスタンダードを創る?


木曜日、マンション広告1枚。

銀座一丁目駅直通5分、駅徒歩6分。総戸数825戸、43階建。販売戸数未定、1LDK(47.25m2)〜4LDK(142.44m2)。販売価格未定。平成21年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年9カ月後)。

「とっておきの豊洲」に建つ43階建ての超高層マンション。
黒塗りリムジン後部座席の半開きの窓から、なにか考えている様子の田村正和のドアップの顔が新聞全紙大のチラシのオモテ面に掲載されている。

  • 「〇〇(=物件名)」は、田村正和主演映画「ラストラブ」を応援しています。

2カ月前のチラシには、映画を応援する記載はなかった。
「ラストラブ」を応援する(=チラシでPRする)ことで、マンションCMに起用する田村正和のギャラに要する費用との相殺を狙っているのだろうか・・・・・・。
このあたりの広告戦略に詳しい方のコメントをお待ちしています。


さて、2カ月前のチラシになかった記載はもうひとつある。

  • 「未来のスタンダードを創る」は、事業主4社が目指す思想を表現する本プロジェクトのスローガンです。

2カ月前のチラシにも、「未来のスタンダードを創る」というキャッチコピーは掲載されていたものの、上記のような注釈文章は記載されていなかった。
「未来のスタンダードを創る」というキャッチコピーだけでは、誰が、いつ、どのようなスタンダード(=標準)を“創る”のか不明だし――
この43階建ての超高層マンションが、今後の超高層マンションの標準になるものと、消費者に対して誤認誘発の可能性ありと指摘されかねない。
ということで、本日のチラシでは、上記のような注釈文章が追加されたのでは、というのが筆者の推測だ。


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