不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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人のフンドシで相撲を取る販促ビジネスモデル?

金曜日、マンション広告6枚。

  • 3月2日(金)の物件と同じ。

上野駅29分(途中、特別快速乗り換え)、駅徒歩5分。総戸数424戸、15階建。
【最終期】販売戸数10戸、3LDK(78.68m2)〜4LDK(110.99m2)。販売価格2,778万円〜4,198万円、最多価格帯3,400万円台。
【先着順】販売戸数16戸、3LDK(78.68m2)〜4LDK(110.99m2)。販売価格2,998万円〜4,278万円、最多価格帯3,000万円台。
平成20年3月中旬竣工(本チラシ掲載日の11カ月後)。

敷地の南側を鉄道が走っている大規模マンション。
「物件概要」に目を凝らすと、管理費(月額)12,200円〜17,200円のほかに次の記載が。

  • フレンドリークラブ会費(月額)/420円
  • ティーペック会費(月額)/330円

これって何?
物件のホームページで確認すると――。

フレンドリークラブ運営委員会を中心に、居住者の皆様が自由な提案と企画によって活動していきます。
また、マンションコミュニティ活動の専門家である「(有)△△」がアドバイザーとして、居住者の皆様の交流をサポートしていきます。

有限会社△△に毎年2,136,960円(=@420×424戸×1カ月)支払うだけでけでなく、住民に「フレンドリークラブ運営委員会」の運営を押し付けるという構図か・・・・・・。
1996年に設立された資本金450万円の有限会社△△が、今後20年、30年にわたって存続し続ける保証はないだろう。
では、ティーペック会費のほうはといえば――。

怪我の応急手当、赤ちゃんの急な発熱、家族の介護など、健康や医療、介護、育児、メンタルヘルスについて、どんなことでも24時間お電話でご相談いただける「ハローダイヤル24」
内科・小児科・産婦人科など各科68名のドクター、保健師・正看護婦・臨床心理士などキャリアのある226名のヘルスカウンセラー、経験豊富な32名のメディカルオペレーター(平成17年11月現在)で構成された常勤の専任スタッフが専用のフリーダイヤルにて365日ご相談にお応えします。

95歳にして今なお現役の医師、日野原重明先生を特別顧問に迎えた会社が展開する年中無休24時間電話による健康相談。
住民が年間に負担する費用は、総額1,679,040円(=@330×424戸×12カ月)
デベロッパーが、マンションチラシで、フレンドリークラブと24時間健康相談電話サービスを謳った結果、住民のフトコロから流失するキャッシュは、年間で約380万円(=2,136,960円+1,679,040円)。
人のフンドシで相撲を取る、この販促ビジネスモデル。住民のニーズに応えているのか。


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