不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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チラシの所要時間と実際に要する時間との隔たりに要注意

新宿駅直通18分、駅徒歩9分。総戸数450戸、17階+15階+9階建、3LDK(75.43m2)〜4LDK(104.79m2)。平成17年2月下旬竣工(4ヶ月後)。

  • 10月16日(土)の物件と同じ。

東京駅へ13分。ただし、マンション最寄駅から急行利用、さらに途中で1回乗り換える必要あり。
念のために、8時45分東京駅着を条件に、ネットの乗り換え案内サービス(駅前探検倶楽部 http://www.ekitan.com/)で確認してみた。
なんと、24分もかかる。出社時刻を1時間遅らせて、9時45分東京駅着を条件に確認すると、それでも22分かかる。
チラシの13分とずいぶん隔たりがあるのには、訳がある。「不動産の公正競争規約」第15条3項(交通機関とその所要時間)にその答えがある。

  • 電車、バス等の交通機関の所要時間は、次の基準により表示すること。
    • イ乗換えを要するときはその旨を明らかにすること。
    • ウ特急、急行等の種別を明らかにすること。
    • エ通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超えるときは、通勤時の所要時間を表示すること。この場合において、平常時の所要時間をその旨を明らかにして併記することができる。

つまり、乗り換えがあること、急行の利用であること、日中平常時であることをチラシに注釈してあれば、東京駅まで13分という表示は許されるということなのだ。
でも、現実的には9時出社に合わせて東京駅に8時45分に着くためには、乗り換え時間を含めて、24分もかかる。チラシとの差は11分(=24−13)だ。
いくら、「不動産の公正競争規約」を守っているとはいえ、現実的な所要時間との大差には違和感がある。
マンションを購入される方には、目的の駅までどのくらい所用時間がかかるのか、通勤時間帯に実際に乗って確かめることをお勧めしたい。

(本日、マンション広告2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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