不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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建築確認番号から、物件を審査した業者がわかる裏ワザ

渋谷駅直通20分、駅徒歩13分。総戸数413戸、27階建、1LDK(58.87m2)〜3LDK(135.75m2)。平成18年2月中旬竣工(1年3ヶ月後)。

  • 6月3日(木)、6月12日(土)、6月17日(木)の物件に同じ。

本物件については4回目のコメントなので、少々違う視点から。
「物件概要」にある「建築確認番号」を読み解く。
本チラシでは、「物件概要」に「建築確認番号 第ERI04004643号(平成16年3月18日付)」とある。
「建築確認番号」というのは、建物(ここでは、デベロッパーが計画しているマンションのこと)が建築基準法などの法令や各種基準に確かに適合していることを役所が「確認」したことのお墨付きの「番号」であることを示している。
これまでは、このお墨付き業務を役所が直接実施していたのだが、1999年の建築基準法改正により、公正中立である民間機関(指定確認検査機関)の参入が認められるようになった。
冒頭の「建築確認番号 第ERI04004643号」のERIというのは、日本ERI株式会社が建築確認審査を実施したことを表している。
2004年11月現在、国交省大臣が指定した指定確認検査機関は、財団法人が6つと株式会社が7つの合計13。以下に大臣が指定した順に機関名称<確認記号例>を示す。

  1. 財団法人日本建築センター<BCJ□□本建確○○○号>
  2. 財団法人日本建築設備・昇降機センター<BEEC□□建第○○○号>
  3. 財団法人住宅保証機構<第住保機認○○○号>
  4. 財団法人日本建築総合試験所<第H 確認建築GBRC○○○○○号>
  5. 日本ERI株式会社ERI<第ERI○○○号>
  6. 財団法人住宅金融普及協会<第H□□確認建築普及協会○○○号>
  7. 株式会社西日本住宅評価センター<□確申建西評□○○○○○号>
  8. 東日本住宅評価センター<第△△−□□−○○号>
  9. ハウスプラス住宅保証株式会社<HP−□□−○○○>
  10. イーホームズ株式会社<eHO.□□.-△△-○○○号>
  11. ユーイック株式会社<UHEC○○○○○号>
  12. 財団法人ベターリビング<第CBL□□○○○○号>
  13. ビューローベリタスジャパン株式会社<BVJ-○□□1△-○○○○号>

この他に、地方整備局長が指定した15機関、都道府県知事が指定した67機関がある。これらの民間機関による安価で迅速な確認作業が全国で行われている。
でも、一方で、民間企業による負の側面も出ている。

  • 資格を有しない者(補助員)が現場検査を実施していたとして、国土交通省がE社に対して1月間の業務停止命令(平成14年9月)
  • 個人情報を含む業務情報が保存された光磁気ディスクを紛失したとして、国土交通省がHセンターに対して、業務改善計画書の提出等を求める監督命令(平成16年10月)

上述の<確認記号例>から指定確認検査機関の名前がわかるので、あなたが購入を検討中のマンションの建築確認審査をしている会社を念のために「確認」しておきましょう。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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