国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」の設置を行ったのは、今回の豊島区で6か所目。
6か所の周知期間はいずれも短い。特に、今回の豊島区は周知期間・開催日数、ともに3日間とこれまでで最も短い。
国交省の隠密な(?)豊島区の情報発信拠点の案内
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」を閲覧して昨日(11月24日)、「豊島区における情報発信拠点の設置について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
今回のお知らせも極めて隠密。
この情報発信拠点の件は、国交省HPの「プレスリリース」にも、同省「航空」の「新着情報」にも掲載されていないのである。
「羽田空港のこれから」というサイトはRSSを配信していないので、いちいち同サイトを見に行かないと、新着情報に気がつくことはない。
豊島区最短の3日間!(6か所比較)
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」の設置を行ったのは、今回の豊島区で6か所目。
周知期間はいずれも短い。特に、今回の豊島区は周知期間・開催日数、ともに3日間とこれまでで最も短い(次表)。
「としまの空を考える会」の質問時間を短くしたかったのか、って国会か!
短期間で周知して、開催してサッと引き上げる。
国交省は開催実績は積み上げたいが、できるだけ市民の目には触れさせたくない、と思われても仕方がないのではないか。
航空局OBのコメントは…
今週の月曜日に発売された『週刊東洋経済 11月25日号』に、見開き2頁で「羽田新飛行ルートで波紋 落下物、騒音に募る不安」という記事が掲載されている。紙メディアもようやく羽田新飛行ルートの問題を取り上げるようになったようだ。
「国交省としては、今さら反対されても大きく変えられないというのが本音だろう」という航空局OBのコメントが記されている。
記事の結び「国策として進めるのならば、せめて地元住民に対し、より一層説明責任を果たすべきではないだろうか」に同感。
羽田新飛行ルートで波紋 落下物、騒音に募る不安
(前略)国交省は15年7月以降、飛行ルート下の各地域で説明会を行っている。これまで延べ1万3400人が来場。ただ、パネル展示が主体で、議論の場になっていない。反対意見も多く寄せられているが、着陸前の飛行高度を上げたり、離着陸回数を一部減らしたりするなどの徴調整にとどまる。
「国交省としては、今さら反対されても大きく変えられないというのが本音だろう」(航空局OB)。国策として進めるのならば、せめて地元住民に対し、より一層説明責任を果たすべきではないだろうか。『週刊東洋経済 11月25日号』P103より