2004年6月1日にこのブログを開設して、本日13周年を迎えた。
かくも長期にわたって書き続けられてきたのも、多くの読者のおかげだ。
ブログが本格的に普及し始めた2005年は、新築マンション・ブームと相まって、多数のマンション系ブロブが開設された。2005年11月17日の耐震偽装事件を契機に激増したが、今日まで生き残っているマンション系ブログは、とっても少ない。
代表的な長寿ブログは次の3つ。
- 超高層マンション・超高層ビル(12年)
全国の超高層マンション、超高層ビルの建設現場を撮り歩いているブログ。2005年5月22日スタート。 -
不動産鑑定業界探険記(11年)
20年以上働いたマンション業界から不動産鑑定業界へ転職された方のブログ。2006年3月11日スタート。 - 不動産屋のラノベ読み(11年)
不動産関連の法令や業界の構造、Web作成ネタの記事など、茨城で不動産会社に勤務されている方のブログ。2006年7月30日スタート。
これら3つのブログが長寿であることの理由は、ブログのタイトルに見出すことができる。
すなわち、「超高層」「不動産鑑定業界」「不動産屋」といったテーマに特化して書き続けられている点だ。
どうすれば、長期にわたってブログを書き続けることができるのか?
筆者が13年間ブログを続けられたコツを5つにまとめてみた。
1.ネタ切れしないテーマを見つけること
長期にわたってブログを書き続けるために最も重要なことは、ネタ切れしないテーマを見つけることだ。
「なんだ、当たり前のことじゃあないか」と言われそうだが、上記3つの長寿ブログをみても実際にそうなのだから、このことを強調しておきたい。
では、ネタ切れしないテーマを見つけるためには、どうすればいいのか?
1-1 自分自身が興味を持てるテーマであること
ひとつは、自分自身が興味を持てるようなテーマであること。
これまた当たり前のようなことではあるが、そうではないブログが多い。
自分自身ではなく、読者が興味を持ってくれそうなテーマを設定してしまいがちだ。 自分自身が興味が持てないテーマは決して長続きしない。
1-2 自分の強みを活かせるテーマであること
二つ目は、自分の強みを活かせるテーマであること。
人によっては、ITであったり、不動産であったり。
できれば、二つの強みが重なったテーマがベターだ。
上記の長寿ブログの例でいえば、「超高層×写真」「マンション業界×不動産鑑定業界」「不動産×IT」といったように、ニッチな分野に特化している(たぶん)。
筆者の場合は、「マンション市場×建築技術」だ。
2.情報収集に手間を掛けないこと
記事を書くためには、関連情報の収集が欠かせない。
情報を効率的に集めるためのツールとして、RSSリーダー、メルマガ、はてなブックマークのほか、自分の関心のあるニュースを毎日届けてくれるニュースアプリなどがある。
筆者の場合は、RSSリーダーを中心にマンション業界の情報をワッチしている。 iGoogleやMy Yahoo!のRSSリーダーが廃止されたあとは、feedlyを利用している。
あとツイッター。
3.とにかく書き続けること
テーマが決まって、情報収集のしくみができたら、あとはひたすら書き続けること。
長期にわたってブログを書き続けるコツの3つ目が「ひたすら書き続けろ」というのでは、具体策になっていないと言われそうだ。 でも、好きなこと、自分の関心が高いテーマであれば、文章の巧拙はともかく、いくらでも書くことはあるはずだ。
「そんなに書くことがない」というのであれば、テーマの設定を見直す必要がある。
書き続けることによって、文章力やブログ特有の可視化力もアップする。 また、長期間、執筆努力を継続していれば、もともと特化していたテーマにおいてオンリーワンの存在になってくる。
じつは以上の3項目は、10周年のときにブログに記した内容が下敷きになっている。
あれから3年経って、さらに思い至ったことを二つ追記しよう。
4.人的なネットワークを拡げていくこと
ブログを書き続け、オンリーワンの存在になるにつれ、いろいろな方面から声が掛かってくる。
マスメディアからの照会であったり、雑誌からの原稿依頼だったり。運が良ければ出版の話だってあるかもしれない。
最も可能性が高いのは、同好の士から声が掛けられるケースではないか。
いずれのケースにおいても、積極的に対応することをお奨めしたい。人的なネットワークが拡がれば、ブログの内容にも厚みが出てくるだろうし、ブログ継続のモチベーションになるだろう。
5.目的意識を明確にすること
ブログを始めたばかりのころは、上記1~3に従っていれば3年くらいはコツコツと書き続けることができるかもしれない。
3年も書いていれば、関連情報も自然と集まってくるし、過去記事の蓄積もあるので、筆はドンドン進む。
ただそれだけだと10年を超えて書き続けることは難しかもしれない。
何のために書くのか、誰のために書くのか――。
ブログを書くことの「目的意識を明確にする」と言ってしまえば、簡単に聞こえるが、これがなかなかハッキリしていないのではないのか。
好きなことを書いてアフィリエイトなどの副収入が得られば良しとする人。自分にしか書けないことを書いて、少しでも世の中の役に立ちたいと考えている人。
そもそも何のために書き続けようとしているのか?
なんだか「何のために生きていくのか?」みたいな話になってきた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
筆者はいつまで書き続けるのか、書き続けられるのか・・・・・・。
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