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羽田新ルート|新宿区議会「23年第3回定例会」決算特別委員会(環境清掃費質疑)

新宿区議会「23年第3回定例会」決算特別委員会(環境清掃費質疑)(10月3日開催)で、羽田新ルートに関して、佐藤佳一議員(共産)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、テキスト化(約2千文字)しておいた。

※以下長文なので、時間のない方は「質疑応答のポイント」と最後の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

※答弁は環境対策課長


佐藤佳一 議員(共産)

佐藤佳一 議員(共産)
佐藤佳一 議員(共産、区議3期、早大卒、65歳)

佐藤:区に騒音などの苦情が来ているのか?

私は羽田新飛行ルートについてお聞きします。
昨年、そして今年と大変な猛暑で、6月、7月、8月は特に南風が吹いて、毎日のように旅客機が上空を飛行しました。

私どもが行っている区政アンケートにも、上空の飛行機の騒音を何とかしてほしいという声が寄せられています。


これまで区に騒音などの苦情が来ているのか。また、直接国交省に電話される方も多いんですけれども、そのあたりの情報提供などはありますでしょうか。

課長:今年度、5件程度

環境対策課長
(環境対策課長)

今年度に入りましてから、区の方に様々なご意見等が寄せられた件数で申し上げますと5件程度でございます。また国の方なんですけども、昨年度1年度間で3,600余がお声としてあげられてると。

国に直接お電話されたケースもあれば、コールセンターにお電話されたケースもあるというふうに聞いてるところでございます。

佐藤:自動車の場合、騒音測定が21か所?

それで、一般質問でもちょっと話、質問させていただいて、関連でお聞きしたいんですが、データブックの46ページに自動車騒音測定が21か所で行われております。

現在、落合第二小学校にその1か所、国交省が取り付けた騒音測定器がございます。港区では国交省が取り付けた1か所の他に、区独自に5か所、合計6か所で騒音を測定してるわけなんですけれども、自動車の場合、騒音測定が21か所っていうのはどういう考え方でここにつけられてんでしょうか。

課長:区有のものだけではなくて、国有、都有を含めて21

すみません。詳細なところは失念してございますけれども、区有のものだけではなくて、国有ですとか、それから都有というのもございまして、それらを含めて21という数字になっております。

佐藤:区内の主要な幹線道路につけることを目的としているのか?

それで、そのどういう、こうなんというかな、根拠っていうか、もちろん騒音を測るためなんですけれども、区内の主要な幹線道路につけることを目的としているのか、その辺を、考え方をお聞きしたいんですが。

課長:主な幹線道路に取り付けている

48ページの道路名のところをご覧の通りですね、主な幹線道路に取り付けているものでございます。

佐藤:(航空機騒音)自動車と同じように、しっかり騒音を測定すべき

おそらくそういうところではやっぱり騒音が発生するからつけてるんだろうというふうに思うんですけれども、そうすると、今現在、羽田の飛行ルートが飛行する場所というのは、ちょっと出張所ごとに拾ってみますと、直接上空飛ぶ場合と、実際に騒音が60dB以上発生してるところを言いますと、落1、落2、戸塚、大久保、柏木、角筈、四谷。7か所の出張所のエリアに実際に飛行して騒音が発生しているわけですから、落2小の1か所だけでなくて、やはり何か所か、自動車と同じようにつけて、しっかり騒音を測定すべきだというふうに思うんですが、いかがでしょう。

課長:事業自体は国の事業でございます

区の方で、この事業自体は国の事業でございます。区の方で何らか測定等の対応ということを今考えておりませんが、国に対しては、様々な理由があってつける場所が限定されるということは私どもも理解はしておりますが、適切な場所がないかどうかは、常に探し、国のほうとして必要だと考えるのであれば速やかに設置をしてほしいということは申し伝えてきたところでございます。

佐藤:固定化回避の検討会、国の動き?

国がつけてるのは、ちょうど飛行ルート下につけてるので、概ね該当する区の1か所、ないし2か所なんですね。区ではつけるつもりはないっていうことなので、引き続き国に対して要望して行っていただきたいと思います。


それから、固定化回避の検討会。これ5回行われて、秋頃には何らかの考え方というか、結論というか、方向性を示すというふうになっているんですが、ちょうどもう10月に入ったんですが、その辺の情報提供や国の動きっていうのがありますでしょうか。

課長:「まだ未定」ということしかお答えいただいてない

今時定例会に当たるにあたりまして、国とそういった様々な現状等について確認をさせていただいております。いま副委員長からご指摘になりました技術的検討会、こちらの方、夏から秋というふうに言っていたけども、もうどう考えても夏は過ぎた。秋、どのタイミングで国は考えてるんだ、ということは私どもとして強くお尋ねをいたしましたが、非常に残念なことではありますが、「まだ未定」ということしかお答えいただいてないという状況でございます。

佐藤:はっきりしましたら、区民にも情報提供していただきたい

では、引き続き国の方には、夏から秋、夏はもう過ぎてますから、是非情報収集というか、いつになるかっていうのはっきりしましたら、ぜひ情報提供、区民にも情報提供していただきたいと思います。


最後にします。第2回定例会の答弁では海上ルートも含めた固定化回避を国に要望していくということですので、そのスタンスをしっかり守って、私は海上ルートに戻すことが一番最善の策だというふうに思っていますので、引き続きご努力の方、お願いいたします。以上です。

雑感(第6回固定化回避検討会の開催時期、不透明)

これまで国交省が第6回固定化回避検討会の開催時期を「夏から秋」としていたのだが、国交省は環境課長に対して「まだ未定」と回答したという。

国交省の役人が「まだ未定」という重複語(誤った表現)を使うとは考えにくいので、環境課長の雑な答弁の信ぴょう性に疑義が生じてしまうのだが、第6回目の開催時期が見通せない状況になっているということなのであろう。

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