不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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東京23区新築分譲マンション市場動向(23年7月)

不動産経済研究所が運営しているサイト「不動産経済オンライン」には21年から毎月末頃、区ごとの詳細情報が掲載されていることをご存じだろうか。

23年7月のデータが公開されたので、過去データを含めて可視化してみよう。


もくじ

23年7月

以下、区ごとの発売戸数、m2単価、在庫、平均専有面積を可視化する。

発売戸数・m2単価

区ごとの発売戸数とm2単価を次図に示す。

  • 発売戸数100戸超え:中央区(573戸)、港区(369戸)
  • m2単価200万円超え:港区(356.1万円)、千代田区(328.6万円)、渋谷区(219.7万円)、新宿区(216.5万円)

東京23区新築マンション市場(23年7月)【発売戸数・㎡単価】

発売戸数・在庫

区ごとの発売戸数と在庫を次図に示す。

  • 在庫100戸超え:江東区(362戸)、足立区(191戸)、江戸川区(182戸)、北区(107戸)、豊島区(106戸)

東京23区新築マンション市場(23年7月)【発売戸数・在庫】

平均専有面積・m2単価

区ごとの平均専有面積(=平均価格÷m2単価)とm2単価を次図に示す。

  • 平均専有面積70m2超え:千代田区(75.7m2)、中央区(74.1m2)、板橋区(71.5m2)、港区(70.5m2)
  • 平均専有面積50m2未満:台東区(49.5m2)

東京23区新築マンション市場(23年7月)【平均専有面積・㎡単価】

推移(21年9月~)

以下、区ごとの発売戸数、m2単価、在庫の推移を可視化する。

メモ

  • 不動産経済研究所が過去に発表したデータは「不動産経済オンライン」には掲載されていないので、22年1月以前のデータはデジタルアーカイブ・サイト「Wayback Machine」に保存されている過去に発表されたデータを活用した。「Wayback Machine」にはすべての時期のデータが保存されているわけではない。利用できた過去データは4か月分(21年9月、21年11月、21年12月、22年1月)。
  • 以下の図には21年10月および22年2月~4月データは反映されていない。また、22年12月、23年4~6月データは未反映(無料では公開されていない)。
発売戸数

区ごとの発売戸数の推移を次図に示す。

  • 晴海フラッグの影響(総分譲戸数4,145戸)は大きい
    ※21年10月および22年2月~4月データは反映されていない。
  • 7月に売り出された物件で特に戸数が多いのは「晴海フラッグ」のタワー棟(1期合計573戸)や「三田ガーデンヒルズ」(1期4、5次289戸)、浜松町の「ワールドタワーレジデンス」(1期3、4次73戸)など。

発売戸数の推移(東京23区新築マンション)

m2単価

区ごとのm2単価の推移を次図に示す。

  • 千代田・港区のm2単価の高さが目立つ
  • 23年3・7月に港区が突出したのは、「ワールドタワーレジデンス(港区)」や「三田ガーデンヒルズ(港区)」などの影響。

㎡単価の推移(東京23区新築マンション)

在庫

区ごとの在庫の推移を次図に示す。

  • 江東区の在庫が突出している。葛飾区の在庫が減少する一方、江戸川区の在庫がやや目立つ。

在庫の推移(東京23区新築マンション)

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不動産経済研究所が毎月発表している「首都圏マンション市場動向」を元に可視化・分析した記事。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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