新築マンションの間取りはどのタイプが多いのか?
2LDKや3LDKといったファミリータイプの住戸はどのくらい供給されているのか?
ワンルームや1LDKなどの単身向けタイプの住戸は増えているのか?
不動産経済研究所が毎月発表している「首都圏新築分譲マンション市場動向」のなかに、「タイプ別戸数」の表データが掲載されているので、可視化分析してみた。
※投稿22年4月11日(更新23年8月30日:7月データ反映)
(タイプ別戸数|首都圏新築分譲マンション市場動向)
首都圏新築マンション
間取りタイプ別供給戸数の推移
不動産経済研究所が発表している資料では、住戸のタイプがワンルーム、1K、1LK、1LDK、・・・、6K以上、複合間取、その他、というように全部で23種類に分類されている(投資用マンションは含まれてない)。
そこで可視化分析するにあたり次のように、間取りタイプを集約することとした。
- 単身向けタイプ:ワンルーム、1K、1LK、1DK、1LDK
- 2LDKタイプ:2K、2LK、2DK、2LDK
- 3LDKタイプ:3K、3LK、3DK、3LDK
- 4LDKタイプ:4K、4LK、4DK、4LD
- 5LDKタイプほか:5K、5DK、5LDK、6K以上、複合間取、その他
14年4月以降、首都圏新築マンションで供給されたタイプ別戸数の推移を次図に示す。
3LDKタイプの住戸が圧倒的に多いことが分かる。2番目に多いのは2LDKタイプ。単身向けタイプはそんなに多いわけではない。
間取りタイプ別供給割合の推移
上図は季節変動が大きくて、各タイプの変化が読み取りにくい。そこで、供給戸数ではなく、供給割合を可視化したのが次図。
新型コロナの感染拡大前と後とで大きな変化が見られる。
- 3LDKタイプは、コロナ前までは減少し続け、8割から7割に低下。ところがコロナ後は減少に歯止めがかかっている。
- 2LDKタイプは、コロナ前までは増加し続け、2割を超える勢いだった。ところがコロナ後は増加に歯止めが掛かった。23年に入り増加傾向が見られる。
- 単身向けタイプは、コロナ前までは増加傾向が見られた。
23区新築マンション
間取りタイプ別供給戸数の推移
首都圏新築マンションと同様、3LDKタイプの住戸が圧倒的に多い。
間取りタイプ別供給割合の推移
23区新築マンションの間取りタイプ別供給割合の変化は、首都圏新築マンションよりもさらに顕著だ(次図)。
3LDKタイプは、コロナ前までは7割から5割に向かって大きく減少。コロナ後は5割から6割に向かって増加している。
2LDKタイプは、コロナ前までは増加し続け、4割に達しそうな勢いだった。ところがコロナ後は増加に歯止めが掛かった。23年に入り増加傾向が見られる。
あわせて読みたい