新築分譲マンションの間取りはどのタイプが多いのか?
2LDKや3LDKといったファミリータイプの住戸はどのくらい供給されているのか?
ワンルームや1LDKなどの単身向けタイプの住戸は増えているのか?
不動産経済研究所が毎月発表している「首都圏新築分譲マンション市場動向」のなかに、「タイプ別戸数」の表データが掲載されているので、可視化分析してみた。
※投稿22年4月11日(更新24年8月13日:24年6月データ反映)
間取りタイプの整理
不動産経済研究所が発表している資料(次表)では、住戸のタイプがワンルーム、1K、1LK、1LDK、・・・、6K以上、複合間取、その他、というように全部で23種類に分類されている(投資用マンションは含まれてない)。
(タイプ別戸数|首都圏新築分譲マンション市場動向)
そこで可視化分析するにあたり次のように、間取りタイプを集約することとした。
- 単身向けタイプ:ワンルーム、1K、1LK、1DK、1LDK
- 2LDKタイプ:2K、2LK、2DK、2LDK
- 3LDKタイプ:3K、3LK、3DK、3LDK
- 4LDKタイプ:4K、4LK、4DK、4LD
- 5LDKタイプほか:5K、5DK、5LDK、6K以上、複合間取、その他
首都圏分譲新築マンション
間取りタイプ別供給戸数の推移
14年4月以降、首都圏新築分譲マンションで供給されたタイプ別戸数の推移を次図に示す。
3LDKタイプの住戸が圧倒的に多いことが分かる。2番目に多いのは2LDKタイプ。単身向けタイプはそんなに多いわけではない。
間取りタイプ別供給割合の推移
上図は季節変動が大きくて、各タイプの変化が読み取りにくい。そこで、供給戸数ではなく、供給割合を可視化したのが次図。
新型コロナの感染拡大前と後とで大きな変化が見られる。
- 3LDKタイプ
コロナ前までは減少し続け、8割から7割に低下。ところが、コロナ後は減少に歯止めがかかっている。 - 2LDKタイプ
コロナ前までは増加し続け、2割を超える勢いだった。ところが、コロナ後は増加に歯止めがかかった。23年に入り増加傾向が見られる。 - 単身向けタイプ
コロナ前までは増加傾向が見られた。ところが、コロナ後は低下傾向。
23区新築分譲マンション
間取りタイプ別供給戸数の推移
14年4月以降、23区新築分譲マンションで供給されたタイプ別戸数の推移を次図に示す。
首都圏と同様、3LDKタイプの住戸が圧倒的に多い。
間取りタイプ別供給割合の推移
23区新築分譲マンションの間取りタイプ別供給割合の変化は、首都圏新築分譲マンションよりもさらに顕著だ(次図)。
- 3LDKタイプ
コロナ前までは7割から5割に向かって大きく減少。ところが、コロナ後は5割から7割に向かって増加している。 - 2LDKタイプ
コロナ前までは増加し続け、4割に達しそうな勢いだった。ところが、コロナ後は増加に歯止めがかかった。23年に入り増加傾向が見られる。 - 単身向けタイプ
コロナ前までは増加傾向が見られた。ところが、コロナ後は低下傾向。
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