購入したいマンションは決まった。では、住宅ローンはどうするか。
金利が低い「変動金利型」は将来金利が上昇するリスクがある。返済額が変わらない「固定金利型」は安心感があるが返済額が多くなってしまう。間を取って「固定金利期間選択型」を選ぶべきなのか。
※投稿22年4月5日(更新24年3月29日:22年度実績を23年度に調査したデータ反映)
皆はどの金利タイプを選んでいるのか。
国交省が毎年、住宅ローンを供給している民間金融機関(約1,200機関)を対象に10月~11月に実施し、翌年3月頃に公表している「民間住宅ローンの実態に関する調査」が参考になるかもしれない。
同調査報告書には「新規貸出額における金利タイプ別割合の推移」グラフが掲載されている(次図)。
国交省「令和4年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」2024年3月_P14
国交省HPに公開されている2003年度(平成15年度)以降の報告書をひも解き、「新規貸出額における金利タイプ別割合の推移」を可視化したのが次図。
変動金利型は、22年度実績では8割に迫り、主流になっている。
- 変動金利型は、それまで大勢占めていた固定金利期間選択型を09年度に逆転。22年度実績では8割に迫る(77.9%)。
- 固定金利期間選択型は、22年度実績では11.9%まで低下。
- 証券化ローン(フラット35等)は、22年度実績6.3%。
- 全期間固定金利型は、07年度実績以降1桁で推移。
用語の解説(P5)
- ①全期間固定金利型
融資の契約時に返済期間の金利が確定していることから総返済額が確定しているもので、全期間金利が一定のものあるいはある時期から金利が変わる段階金利のものをいう。- ②固定金利期間選択型
返済期間のうち、当初一定期間(1 年以上)の金利が固定されているもの(当初 1 年以上の金利が固定され、その後定期的に金利を見直すものも含む。例えば 3 年ごとに金利を見直すもの等)をいう。- ③証券化ローン(フラット35等)
住宅金融支援機構による証券化支援(フラット35等)を活用し、又はフラット35等以外の証券化により売却済みの住宅ローンをいう。- ④変動金利型
①、②及び③以外のものをいう。
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