不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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全国Airbnb登録件数 5.9万件(前月比8.2%増)

民泊のあり方を論ずるには、実態の把握が欠かせない。
民泊議論の一助になればとの思いから毎月初め、Airbnb登録件数に係る定量的な分析記事を投稿している。


ポイント

Airbnbサイトからクローリングによりデータを集計しているサイトAirbDatabankが無料公開しているデータをもとに、18年1月4日現在のAirbnb登録状況を可視化してみた。

【全国】Airbnb登録件数の概況

全国Airbnb登録件数 5.9万件(前月比8.2%増)

全国でAirbnbに登録されている物件数は59,351件(1月4日現在)。
前月比8.2%増

※正確にいうと、東京都は23区、大阪府は大阪市、京都府は京都市のみが調査対象。だから実際の登録件数はもう少し多くなる。

Airbnb登録件数の推移(全国)

  • 【参考メモ】17年4月1日の登録件数が落ち込んだのは、Airbnbシステム仕様に変化(クローリングサイトの未対応?)があったためかもしれない。16年7月にも落ち込んだ事象が観測されている。Airbnbサイトのデータをクローリング集計しているAirbDatabankサイトだけでなく、AirLABOサイトでも同様の落ち込み事象が確認されている。
1位東京2万件、2位大阪1.4万件、3位京都0.6万件

Airbnb登録件数の都道府県別ランキングを次表に示す。
1位東京都(23区)約1万9,900件、2位大阪府(大阪市)約1万3,800件、3位京都府(京都市)約5,900件。

Airbnb登録件数の都道府県別ランキング

1都2府のAirbnb登録件数シェア減少に歯止め?

1都2府のシェアは、16年4月の75.5%をピークに減少が続いていたが、12月の66.1%を底に1月は66.6%に微増。シェア減少に歯止めが掛かったのか?

全国のAirbnb登録件数と1都2府のシェアの推移 

Airbnb登録件数の都道府県別シェア

4位沖縄・5位北海道・6位福岡は増加傾向

4位沖縄・5位北海道・6位福岡は増加傾向(次図)。

特に北海道は増加が大きい(前月比358件増)。

Airbnb登録件数の推移 (1都2府を除く)

【東京23区】1位新宿区(4千件)

東京23区においてAirbnbの登録件数が最も多いのは新宿区の4,324件。2位は渋谷区2,341件。
第2グループ(1千件超え)は、3位台東区、4位豊島区、5位港区。

Airbnb登録件数(東京23区)
 

23区では新宿区のAirbnb登録件数の増加が目立つ(次図)。

Airbnb登録件数の推移(東京23区)

【大阪市】1位中央区5千件を突破

大阪市内のAirbnb登録件数は、中央区(5,144件)と浪速区(3,071件)がツートップ(次図)。

Airbnb登録件数(大阪市)
 

今回、中央区は5千件を、浪速区は3千件を突破。

Airbnb登録件数の推移(大阪市)

 

全国で最もAirbnbの登録数が多い自治体は中央区(大阪市)であることに変わりはない(次図)。

Airbnb登録件数の推移(東京vs大阪)

【京都市】1位下京区(1千件)

京都市内のAirbnb登録件数は、下京区(1,313件)が圧倒的に多い(次図)。

Airbnb登録件数(京都市)

京都市内のAirbnb登録件数は、増加傾向を維持(次図)。

Airbnb登録件数の変化(京都市)

メモ

先月全国的にAirbnb登録件数が減少したのは、Airbnbシステム仕様に変化があったのか……要経過観察。

住宅宿泊事業法(民泊新法)の6月15日施行に向けて、主に都市部で民泊の規制強化を図る条例化の動きが加速しているが、Airbnb登録件数(大半が無届民泊)は増加し続けているように見える

中国版Airbnbの登録件数のほうは、本家Airbnb以上に伸びている(中国版Airbnb|登録件数が急増!?)。無届民泊(=違法民泊)がAirbnbから中国系民泊サイトへシフトしているのではないのか……。

民泊条例は施行するだけでなく、施行後の違法民泊への指導強化も伴わなければ意味をなさない。 

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2024年6月1日、このブログ開設から20周年を迎えました (^_^)/
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