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住宅着工統計(18年6月)都内分譲マンション▲57.8%大幅減

国土交通省は7月31日、「住宅着工統計(平成30年6月月分)」を公表。

ざっくり言うと


平成30年6月の住宅着工動向について、次のように記されている。

  • 平成30年6月の住宅着工戸数は81,275戸で、前年同月比で7.1%減となった。また、季節調整済年率換算値では91.5万戸(月比8.2%減)となった。

  • 住宅着工の動向については、前年同月比で3か月ぶりの減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家、分譲住宅ともに減となった。

  • 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。

 

また、分譲マンションについては、次のように記されている。 

  • 前年同月比では3か月ぶりの減少(前年同月比36.2%減)。

 

これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう

【全国分譲マンション】前年同月比▲36.2%減

6月は前年同月比▲36.2%減。

「3か月ぶりの減少」であることが確認できる(次図)。

分譲マンション前年同月比の増減の推移(全国)

【首都圏分譲マンション】9か月連続でマイナス

分譲マンション着工戸数の推移 (三大都市圏別)
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。

上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。

首都圏では、前年同月比▲44.0%の大幅減

9か月連続でマイナスが続いている。

分譲マンション着工戸数前年同月比の増減 (首都圏)

【都内の分譲マンション】▲57.8%の大幅減

分譲マンション着工戸数の推移(首都圏)
 

上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。

都内の着工戸数は前年同月比▲57.8%の大幅減

分譲マンション着工戸数前年同月比の増減 (東京都)


各年6月の変化を可視化したのが次のグラフ。

4年前(14年)の水準まで低下。

分譲マンション着工戸数の推移(東京都)

国交省は住宅着工の先行きについて「(金利などの)状況が変わらなければ、当面は弱含みで推移する」と指摘していた。(日経QUICKニュース 7月31日、14:38)。

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