首都圏中古マンション市場動向については、すでに2つの記事を投稿した。
本日は、23区の各地区の中古マンション市場動向について整理しておこう。
- 都心3区(千代田、中央、港)
- 城東地区 (台東、江東、江戸川、墨田、葛飾、足立、荒川)
- 城南地区(品川、大田、目黒、世田谷)
- 城西地区(新宿、渋谷、杉並、中野)
- 城北地区 (文京、豊島、北、板橋、練馬)
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※元データは、東日本不動産流通機構が毎月発表している「月例マーケットウオッチ・サマリーレポート」による。
都心3区(千代田、中央、港)
成約単価は、第2次安倍内閣が発足(12年12月)したあたりから漸増するも、110万円あたりで頭打ちか……。
在庫件数は、14年12月にボトムを記録したあと急増し、4千件で頭打ちになったあとやや減少。
新規登録件数は、1千件前後で推移。
城東地区 (台東、江東、江戸川、墨田、葛飾、足立、荒川)
成約単価は、第2次安倍内閣が発足(12年12月)したあたりから漸増。
在庫件数は、15年4月にボトムを記録したあと急増。同時期には新規登録件数も増加傾向。
15年4月以降、成約単価が高いうちにマンションを売却しようとする人が増加した結果、なかなか売れずに在庫件数が増加しているという状況ではないか。
城南地区(品川、大田、目黒、世田谷)
成約単価は、第2次安倍内閣が発足(12年12月)したあたりから漸増。
在庫件数は、14年12月にボトムを記録したあと急増。5千件で頭打ちになったあと、17年6月から再び増加。
新規登録件数は、16年1月以降2千件前後で推移。
17年6月以降、成約単価が高いうちにマンションを売却しようとする人が増加した結果、なかなか売れずに在庫件数が増加しはじめているという状況ではないか。
城西地区(新宿、渋谷、杉並、中野)
成約単価は、第2次安倍内閣が発足(12年12月)したあたりから漸増。
在庫件数は、15年2月にボトムを記録したあと急増。4千2百~3百件で推移したあと、17年12月から再び増加。
新規登録件は、17年12月以降増加傾向。
17年12月以降、成約単価が高いうちにマンションを売却しようとする人が増加した結果、なかなか売れずに在庫件数が増加しはじめているという状況ではないか。
城北地区 (文京、豊島、北、板橋、練馬)
成約単価は、第2次安倍内閣が発足(12年12月)したあたりから漸増。
在庫件数は、17年8月以降増加傾向。
新規登録件は、17年8月以降増加傾向。
17年8月以降、成約単価が高いうちにマンションを売却しようとする人が増加した結果、なかなか売れずに在庫件数が増加しはじめているという状況ではないか。