不動産経済研究所は12月18日、「全国の旧耐震マンション調査結果」を発表。
旧耐震の物件数が最も多いのは港区(不経研)
東京23区で1967年以降に発売された物件を調査した結果として、区ごとに旧耐震の物件数と戸数のデータが掲載されている。
旧耐震の物件数の多い順に可視化したのが次図。
旧耐震マンションの物件が最も多いのが港区の480物件(2万5,337戸)。次いで多いのが世田谷区の456物件(1万9,005戸)。逆に一番少ないのは荒川区の42物件(2,813戸)。
「だからどうした」と言われそうなので……
旧耐震の棟数が最も多いのは杉並区(都調査)
少し古いが東京都が2013年3月に公表した「マンション実態調査結果」のなかから、23区の旧耐震・新耐震の分譲マンションの棟数を可視化しておこう。
※不経研調査は「戸数」と「物件数」であるのに対して、都調査は「棟数」であるところが若干異なっている。
東京都調査は都内の3階建て以上の分譲・賃貸マンションの全数を対象に実施されたもの。
区ごとに掲載されている旧耐震・新耐震マンションの棟数(戸数は掲載されていない)を可視化したのが次図。
不経研データと異なり、旧耐震の分譲マンションの棟数が最も多いのは杉並区の976棟。次に多いのが港区の845棟。
ちなみに、旧耐震の分譲マンションの割合が最も高いのは港区(37.6%)。
不経研調査と都調査の比較
不経研の調査対象が「1967年以降」発売された物件であるのに対して、東京都の調査対象は「72~81年」と「71年以前」。
両者の調査結果を並べたのが次のグラフ。
不経研調査の「1967年以降」物件と都調査の「72~81年」を比べると、大半の区で後者のほうが多いことが分かる。
※不経研調査データは物件数、都調査データは棟数
調査対象期間が違うのだから、数が違うのも当然といえば当然だろう。
「だからどうした」と言われても……。
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