大田区ではこれまで近隣住民などへの配慮から長期滞在者に限定していたが、来年施行される住宅宿泊事業法に備え、「2泊3日以上」に短縮すると発表。
違法民泊の増加に歯止めが掛かるのか……。
大田区の特区民泊 2泊3日から利用可能に(日経記事)
大田区ではこれまで近隣住民などへの配慮から長期滞在者に限定していたが、来年施行される住宅宿泊事業法に備え、「2泊3日以上」に短縮すると発表。
東京・大田区の特区民泊 2泊3日から利用可能に
国家戦略特区を活用した「特区民泊」を全国で最初に導入した東京都大田区は18日、利用できる条件を「6泊7日以上」から「2泊3日以上」に短縮すると発表した。民泊を全国で解禁する住宅宿泊事業法(民泊法)が来年施行されるのに備え、短い期間でも泊まれるようにして利用拡大を促す。(中略)
大田区は近隣住民などへの配慮から長期滞在者に限定していた。(日本経済新聞 10月18日)
大田区の認定施設件数、Airbnb登録件数の1割にも満たない
「羽田空港がある大田区で訪日外国人客が滞在できる環境を整備し、地域経済の活性化、観光、国際都市の推進につなげていく」として、大田区で始まった特区民泊。
特区民泊の申請受付を開始(16年1月29日)して、1年8か月あまりが経過。
大田区内の特区民泊の認定施設件数とAirbnbに登録されている物件数(その多くは違法民泊)の推移を可視化したのが次図。
認定施設44件(10月10日現在)に対して、Airbnb登録件数は490件(10月18日現在)。認定施設件数は、Airbnb登録件数の1割にも満たない。
(AirbnbデータはAirbDatabankによる)
大田区の特区民泊2泊3日で、違法民泊の増加に歯止めが掛かるか…
大田区は、「銭湯手ぶらセット」を配布してまで合法民泊の推進に注力しているのだが、違法民泊のほうは放置したままではないのか。台東区、大阪市、京都市のように、違法民泊が摘発されたというような話は聞えてこない。
特区民泊に注力するも、違法民泊を放置している間に激増。
背に腹は代えられず、「近隣住民などへの配慮」を放棄し、「6泊7日以上」から「2泊3日以上」に短縮に舵を切ったのか。
これによりAirbnb登録件数の増加に歯止めが掛かるのか……。