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受動喫煙対策の抵抗勢力と推進勢力を可視化

塩崎恭久厚生労働相は5月15日の厚生労働部会で、「まったく厚労省案のままでいくことはあり得ない」と述べ、自民党案に歩み寄る考えを示したという。

受動喫煙対策の厚生労働省案に抵抗している政治家は誰なのか?

受動喫煙対策を推進している政治家は誰なのか?


もくじ

受動喫煙対策、自民案に厚労相が歩み寄り示す(朝日記事)

塩崎恭久厚生労働相は「まったく厚労省案のままでいくことはあり得ない」と述べ、自民党案に歩み寄る考えを示したという。

受動喫煙対策、自民案に厚労相が歩み寄り示す

受動喫煙対策を強化する法改正をめぐり、自民党は15日、厚生労働部会を開いた。焦点となっている飲食店について、厚労省案と自民党案が説明された。意見集約はできなかったが、部会終了後、塩崎恭久厚生労働相は「まったく厚労省案のままでいくことはあり得ない」と述べ、自民党案に歩み寄る考えを示した。(以下略)

(朝日新聞デジタル 5月15日)

受動喫煙対策の厚生労働省案に抵抗している政治家は?

日本禁煙学会雑誌』(第12巻第2号 2017年4月25日)(PDF738KB)に表2「自民党たばこ特別委員会」委員への献金額が掲載されている。

表2を献金額の多い順に並べ替えてみた(次表)。

野田毅議員が抵抗勢力の筆頭なのでは。 

同議員は2月15日の自民党厚生労働部会で、「『たたき台は大幅に修正される前提だ。厚労相が言ったからといって通る自民党じゃない』とクギを刺した」(朝日デジタル 17年2月16日)という。

「自民党たばこ特別委員会」委員への献金額
 

同誌には表1「自民党たばこ議員連盟」役職者への献金額も掲載されている。
表1を献金額の多い順に並び替えたのが次の表。

献金額トップ4(野田毅、山田俊男、江渡聡徳、金子恭之)が「自民党たばこ特別委員会」の委員であることが分かる。

「自民党たばこ議員連盟」役職者への献金額

受動喫煙対策を推進している政治家は?

超党派の国会議員によって設立された「東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止法を実現する議員連盟」が、「屋内の公共的空間の禁煙もしくは完全分煙を義務化する、強制力を持った受動喫煙防止法の制定を目指している(活動方針)」。

同連盟のホームページには、顧問江田五月(民進党)、会長尾辻秀久(自由民主党)、以下13名の役職者が名を連ねている(次表)。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止法を実現する議員連盟
 

同議連以外に、受動喫煙対策を推進している組織としてはNPO法人「子どもに無煙環境を」推進協議会がある。

上述の表1(「自民党たばこ議員連盟」役職者への献金額)と表2(「自民党たばこ特別委員会」委員への献金額)は、同推進協議会の野上浩志理事(日本禁煙学会理事でもある)が、『日本禁煙学会雑誌』(第12巻第2号 2017年4月25日)の「巻頭言」に掲載した資料なのである。 

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