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NHK印象操作報道?羽田新飛行ルート相談会@千葉市

国交省は12月16日、千葉モノレール千葉駅構内で「羽田空港機能強化に関する国による市民相談会」を開催。
NHKが同日夕刻に報じたニュースは、新飛行ルートの導入は千葉市の騒音を低減するというメリットを強調する偏った内容になっていないだろうか。

都心上空ルート 千葉で相談会

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港の発着便を増やすために計画されている新たな飛行ルートなどについて、国土交通省が住民に説明する相談会が千葉市で開かれ、騒音の影響などについて説明しました。

(中略)

国土交通省によりますと、千葉市では現在、南風の場合、羽田空港に向かう便で騒音の影響が出ていますが、都心上空を飛ぶ新たな飛行ルートが導入されると夕方の時間帯は、千葉市上空を飛ばなくなり、影響が軽減されるということです。
千葉市若葉区で自治会の会長をしている男性は「特に夏場は窓を開けることが多く、騒音の苦情も多い。夕方の時間帯に上空を飛ばなくることで状況がよくなると期待している」と話していました。(以下略)

(NHK 首都圏 NEWS WEB 12月16日)

 

新たなルートの導入で、夕方の時間帯(千葉市)上空を飛ばなくなる。

夕方の時間帯(千葉市)上空を飛ばなくなる
 

「特に夏場は窓を開けることが多く、騒音の苦情も多い。夕方の時間帯に上空を飛ばなくることで状況がよくなると期待している」という千葉市若葉区の自治会長。

特に夏場は窓を開けることが多く 

新飛行ルートは千葉市にどのように影響してくるのか?

国土交通省航空局が最近発行した「「羽田空港のこれから」ニュースレター地域特別号 2016年冬」(PDF2.4MB)で確認してみよう。

 

夕方の約3時間(15時~19時)、現在の南風時到着経路を飛ばなくなるとされている(次図)。

ニュースレター地域特別号 2016年冬
(ニュースレター地域特別号 P2)

 

南風時到着経路変更により、千葉市上空を飛ばなくなることが分かる(次図)。

ニュースレター地域特別号 2016年冬
(同上)

 

新飛行ルートの導入で、たしかに千葉市への影響は低減する。

でも、その代わり23区上空を飛行するので、影響を受ける人口は格段に増加する。

NKHニュースはそのことを、よく伝えていない。 

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