(株)オスカー(渋谷区代々木、2015年6月19日設立)が5月26日に違法民泊追放サービス「民泊ポリス(http://minpaku-police.com/)」の運用を開始してから3か月あまりが経過。
その後の”出動”状況はどうなったのか?
久しぶりにサイトを見てみると、当初公開されていた内容と変わっていた。
- 特定できたのは約3割、調査中が約6割
- 地域別苦情ランキング 大阪府が圧倒的に多い
- 苦情内容別ランキング 1位セキュリティ、2位騒音
- 民泊ポリスへの通報件数は、どのくらいの勢いで増加しているのか?
- 【9月10日追記】圧倒的に多いのは大阪府ではなく、東京都
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トップページを開くと、通報件数575件(9月8日現在)の内訳が表示されている(次図)。
さっそくグラフ化してみた(次図)。
特定できたのは約3割、調査中が約6割
575件のうち、特定できたのは約3割、調査中が約6割。
以前は通報概況として、全件の処理履歴(管理会社に連絡、保健所に連絡など)が公開されていたのだが、現在は公開されていない。情報の透明性に反する残念な仕様変更である。
その代わり、新しく苦情ランキング(地域別・苦情内容別)情報が掲載されている(次図)。
これもグラフ化してみよう。
地域別苦情ランキング 大阪府が圧倒的に多い
まずは、地域別苦情ランキング(次図)。
大阪府が圧倒的に多い。
苦情内容別ランキング 1位セキュリティ、2位騒音
次に、苦情内容別ランキング(次図)。
1位セキュリティ問題、2位騒音問題。
よく指摘されている「ゴミ問題」は意外にも3位。
民泊ポリスへの通報件数は、どのくらいの勢いで増加しているのか?
手元に過去2回(6月9日、7月6日)の記録メモがあるので、今回のデータと合わせて、グラフ化してみた(次図)。
どうも爆発的に増加しているということではなさそうだ。
サイトの運営当初は、会話型人工知能の開発や画像解析などにより、違法サイトの迅速な特定が期待されていたのだが・・・・・・。
いまでは、「善意により運営されています。あまりいじめないでください」とかなりトーンダウンしている。
民泊ポリスの開設経緯
運営者の住むマンションにて民泊宿泊者によるゴミ置場の異常なほどのルール無視や騒音から、無責任な民泊提供者に強い憤りを感じたため。
憤りにより生まれ、善意により運営されています。
あまりいじめないでください。(「民泊ポリス」のトップページより)
なかのひと(株式会社オスカー中込元伸代表取締役CEO)ガンバレ!!
【9月10日追記】圧倒的に多いのは大阪府ではなく、東京都
東京都各区の件数を「東京都」に集約した結果を次図に示す。
圧倒的に多いのは大阪府ではなく、東京都です。失礼しました。