民泊のあり方を議論するには、実態の把握が欠かせない。
民泊議論の一助になればとの思いから毎月初、Airbnb登録物件の定量的な分析記事を投稿している。
- 全国Airbnb登録件数の概況
- 東京23区Airbnb登録件数 1位新宿3千件に迫る
- 大田区Airbnb登録件数 2か月連続で減少後、微増
- 中央区(大阪市)Airbnb登録件数 全国一をキープ
- 京都市Airbnb登録件数 2か月連続で減少後、大幅増
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Airbnbサイトからクローリングによりデータを集計しているサイトAirbDatabank(http://airbdatabank.xyz/)が公開しているデータをもとに、8月1日現在のAirbnb登録状況を可視化してみた。
全国Airbnb登録件数の概況
全国Airbnb登録件数は遂に4万件
全国でAirbnbに登録されているのは39,793 件(8月1日現在)。
1か月前は33,575件と初めて減少(▲2,149件、▲6.0%)に転じたが、再び増加し、4万件に迫る(次図)。
ちなみにAirLABO(http://airlabo.jp/)のデータでは4万件を超えている(40,128件)。
1位東京、2位大阪、3位京都
Airbnb登録件数の都道府県別ランキングを次表に示す。
1位東京都(23区)約1万4,500件、2位大阪府(大阪市)約10,600件、3位京都府(京都市)約4,000件。
登録件数データを地図にも落としておこう。
Airbnb登録件数は、一部の都府県に集中していることが一目瞭然であろう。
1都2府のシェアは4か月連続で低下
都道府県別のシェアを次図に示す。
1都2府だけで全国の73.2%を占めている。
1都2府とも、1か月前に初めて減少に転じていたが、再び増加(次図)。
ただ、1都2府のシェアは4か月連続で低下している(次図)。
どうも地方でAirbnb登録件数が増えているようだ。
東京23区Airbnb登録件数 1位新宿3千件に迫る
東京23区においてAirbnbの登録件数が最も多いのは新宿区で3千件に迫る。2位は渋谷区。この2つの区が第1グループを形成している。
第2グループは3位港区、4位台東区、5位豊島区、6位世田谷区。
国内初の民泊条例施行でマスコミが盛んに取り上げていた大田区(259件)は16位まで後退(先月は15位だった!)。
大田区Airbnb登録件数 2か月連続で減少後、微増
昨年10月に大田区の民泊条例の検討が世間に周知されて以降、「民泊条例制定(12/7)」や「民泊申請受付開始(1/29)」といったイベント報道にも係らず、Airbnbのアパート(Airbnbでは「マンション」とは呼ばない)の登録件数は増加し続けていた。
その後、旅館業法改正施行(4/1)に向けて増加に歯止めが掛かったのもつかの間、4月に入って急増(「合法民泊」を上回る勢いで増加!大田区の「違法民泊」)。
5月1日を境に、2か月連続で減少していたアパート(マンション)は7月に微増。微妙な動きを見せている。
中央区(大阪市)Airbnb登録件数 全国一をキープ
大阪市内のAirbnb登録件数は、中央区(3,461件)と浪速区(2,323件)がツートップ(次図)。
全国で最もAirbnbの登録数が多い自治体は中央区(大阪市)であることに変わりはない(次図)。
6月に減少に転じていたが、7月に再び増加。
京都市Airbnb登録件数 2か月連続で減少後、大幅増
京都市内のAirbnb登録件数は、下京区、中京区、東山区の3区が圧倒的に多い。
Airbnb登録件数は2か月連続で減少していたが、大幅増に転じる(次図)。
京都市長・市議会あげての口コミ介入だけでなく(違法民泊退治!京都市長・市議会あげての口コミ介入に成果?)、実際に6月から「民泊110番」を開設し、悪質なケースは刑事告発も視野に入れるという報道の影響が薄れてきたのだろうか。
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(本日、マンション広告なし)