昨年の10月から”中国版Airbnb”の定点観測を始めて9か月が経過。
これまで大阪での登録件数が増加していた中国版Airbnbにブレーキが掛かった模様。
- 「自在客」の登録件数の増加にブレーキ
- 中国版Airbnbの大阪の登録件数の増加に急ブレーキ
- 本家Airbnbに比べて、中国版Airbnb登録件数はまだまだ少ない
- なぜ、この1か月で中国版Airbnbの登録件数の増加にブレーキが掛かったのか?
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「自在客」の登録件数の増加にブレーキ
中国版Airbnbの主なサイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。
東京・大阪・京都における各サイトの登録件数の推移は次図の通りだ。
登録件数が大幅に増加していた「自在客」にブレーキがかかり、住百家が追いつきそうな状況である。
中国版Airbnbの大阪の登録件数の増加に急ブレーキ
地域別に見ると、これまで急増していた大阪での登録件数に急ブレーキが掛かったようだ(次図)。
3つのサイトの合計登録数の推移を地域別に見ると、毎回、大阪が東京を上回っている状況に変わりはない(次図)。
中国版Airbnbの登録件数は大阪が東京の約1.2倍(7月21日現在)。
※同じ物件が複数のサイトに登録されている場合があるので、合計登録数が東京・大阪・京都に存在する物件数の合計を意味しているワケでない。念のため。
本家Airbnbに比べて、中国版Airbnb登録件数はまだまだ少ない
現状では本家Airbnbに比べて、中国版Airbnb登録件数はまだまだ少ない(次図)。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
本家Airbnbに対する中国版Airbnbの割合は、4か月連続で増加していたが、この1か月は増加が鈍った模様(次図)。
Airbnbの登録件数が増加に転じたのに対して、中国版Airbnbの増加にブレーキが掛かったのがゆえである。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
エリア別(次図)にみると、本家Airbnbの登録件数が増加に転じる一方で、中国版Airbnbの登録物件数のほうは、これまで増加していた大阪にブレーキが掛かかり、東京は増加している。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
なぜ、この1か月で中国版Airbnbの登録件数の増加にブレーキが掛かったのか?
なぜ、これまで大阪で増加傾向にあった中国版Airbnbがこの1か月でブレーキが掛かったのか?(東京は増加し続けている)
最近は中国人の爆買いが減っているという。
でも、日本政府観光局が公表している「訪日外客数」の訪日中国人のデータを見ると、この数か月減っているわけではない(次図)。
最新のデータ(6月推計値)はむしろ増えているのだが、7月(未発表)は落ち込んでいるのか?
あるいは、4月26日に生野区で違法民泊を摘発した大阪府警が(なぜ大阪府警は生野区の違法民泊を摘発したのか?)、取り締まりを強化し始めているのか?
今後要チェックや。