物流センター跡地、4車線の交差点に面して建つ大規模マンションのチラシ。
物件概要
【第2期6次 本広告】大手町駅直通7分、駅徒歩11分。総戸数239戸(管理員室、集会室含む)、14階建。販売戸数8戸、3LDK(61.90m2~76.59m2)。販売価格4,298万円~5,988万円。平成28年6月下旬竣工(本チラシ掲載日の2カ月後)。
- ※2015年1月30日(金)、9月20日(日)、11月13日(金)の物件と同じ。
チラシのオモテ面に、買いやすさをアピール文言。
南向き73m2 3LDKが月々8万円台で購入可能!!(73.39m2 3LDK4,898万円の場合)
住宅ローン減税利用で! さらに 月々約3万3千円戻ります!!
ぜひ今のお家賃とお比べください。
なんだか、月々4万円台(=8万円台-約3万3千円)で、4,898万円のマンションか買えそうな気がしてこないか?
チラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、次のように注釈されている。
掲載のお支払例は、頭金208万円、月々支払い89,764円(元本3,420万円)、ボーナス時支払200,213円(元本1,270万円)、提携ローン(変動金利0.565%/35年)4,690万円の場合のものです)。
月々「8万円台」というのは、89,764円のことである。
「8万円台」を謳うために、逆算した頭金208万円はいかにも中途半端な金額だ。ボーナス時の200,213円はけっこうな高負担額ではないか。
史上最低の変動金利0.565%が35年間も続くわけがなかろう。
と、ここまでは「月々〇〇万円台で買える」というよく見かける販促ワザ。
興味深いのは、その次。
この物件の過去のチラシと見比べて気がついたこと。
昨年の11月13日に出たチラシでは、「月々9万円台で買えます」と謳われていたのだ(月々9万円台でOK!という手垢のついた”販促ワザ”)。このときは、販売価格5,298万円に対して、頭金308万円、ボーナス時払い200,684円、変動金利0.625%/35年。
返済例の対象住戸が同じ3LDKでも、前回の76.50m2(5,298万円)から今回の73.39m2(4,898万円)へと販売価格が安い間取りに変わり、「月々9万円台」から「月々8万円台」に下がったのである。
「月々9万円台」よりも「月々8万円台」のほうが販促効果があるのか?
いまどき「家賃と比べてみてください。〇〇万円台で買えます」などという、チラシの文言に惹かれて、モデルルームに出向くような人はいないと思うのだが・・・・・・。
あわせて読みたい
(本日、マンション広告1枚)