渋谷区の賃貸マンションで発生した「日本初のAirBnB死亡事故?」のブログ記事には大きな反響があった。
中国人母子が「なぜホテルではなく、マンションに宿泊していたのか」については全く触れていないマスコミに代わって分析した記事だ。
「Airbnb登録物件数は渋谷区がダントツ」であることは既に記した。
本日は、渋谷区におけるAirBnB(エアビーアンドビー)の実態について、深掘りしてみよう。
現在、渋谷区で「賃貸アパート」として登録されている物件は1,000件を超えている(約2か月の6月3日には896件だった)。
全ての物件を調べるのは多大の労力を要するので、中国人のマンション「爆買い」の有無も確認すべく、渋谷区の賃貸アパートのうち、ホストが対応できる言語が中国語として登録されている物件に絞って調査を進めよう。
渋谷区で中国語の対応ができるAirBnB物件は90件
渋谷区で中国語の対応ができるAirBnB物件は90件だった(7月26日現在)。
※下図は89件となっている。利用可能物件数の日々刻々と変わる。
この90物件を全てひも解き、ホストのプロフィール情報などから国籍・性別を判断し、集計した結果をグラフ化してみた。
中国語ホストの3割以上が中国・台湾人
全90物件のうち、日本人と中国・台湾人の登録物件はどちらも30%だった。
中国・台湾人30%のうち、少なくとも11%は台湾人。
国籍不明33%のなかに、中国・台湾人が含まれている可能性が高いことを勘案すると、 渋谷区のAirBnB中国語ホストは日本人よりも中国・台湾人のほうが多い可能性が高い。
まあ、中国語が話せるホストのマンションなのだから、中国・台湾人ホストの割合が高いこと自体に不思議はないのだが、外国人ホストがAirBnBを活用して、これほど多くの部屋の貸出しをしている事実には驚かれたのではないだろうか。
6割が女性ホスト
女性が約6割。男性の2倍以上だ。
宿泊者と細やかな対応を要するAirBnBは女性の能力が発揮しやすいということなのかもしれない。
複数の賃貸アパートを運営している中国語ホストTOP4
全90物件のうち、複数の賃貸アパートを運営している中国語ホストが何人かいる。
4物件以上の賃貸アパートを運営している中国語ホストは次の4名。
- 1位:国籍不明の女性?(13件)
芹那(SDN48の元メンバー)似の女性ホスト(←あくまでも写真上の話。実際の姿がこの通りなのかは未確認)が運営している賃貸アパートの件数は13件。もはや個人が運営できる物件数を超えていると思う。
宿泊者のコメントを読むと、賃貸アパートに女性ホストが姿を見せている様子はない。メールでのやり取りのみだ。ほとんど宿泊施設と化している模様。 - 2位:中国人(?)女性(6件)
二人の子持ちの東大の研究者。家賃収入が研究生活を支えているのか――。 - 3位:台湾人(?)女性(5件)
7年間カリフォルニア州に住んでいたこともある、3か国語(英語、日本語、中国語)を操れる女性。 - 4位:日本人男性と中国人女性の夫婦(4件)
早稲田大学卒の日本人男性と15年以上日本に滞在していた中国人女性の、20代夫婦。若くして家賃収入が多そうだ。
中国人のマンション「爆買い」によるAirBnB貸出し状況までは把握できなかったが、以下の事象を把握することができた。
宿泊者の評価コメントを読むと、TOP4の賃貸アパートに宿泊した人たちのほとんどが外国人であることが分かる。
このことから、少なくとも渋谷区の中国語ホストの賃貸アパートでは、貸し出している3割以上が中国人・台湾人で、そこに宿泊している大半が外国人であると推定できる。
AirBnBには日本人がまったく関与していない世界が広がっているのだ。
(本日、マンション広告なし)