衆院が解散、来月14日選挙。
自称小学4年生でなくても、訊きたくなる。
安倍首相は、「この解散は『アベノミクス解散』」だという。
11月23日に放送されたNHKの日曜討論においてさえ、自民党の稲田朋美政務調査会長の説明を聞いても、納得感が得られない。
ましてや、民放のワイドショーでは、小渕前経産相が自民公認で出馬の意向だとか、うちわ問題で辞任した松島前法相がどうだとか、枝葉末節のニュースに時間を費やしているように見える。
選挙報道をどのように見ればいいのか――
30年続けたテレビ局の記者・ディレクターから大学教授になった水島宏明の新書「内側から見たテレビ やらせ・捏造・情報操作の構造 (朝日新書) 」に「信用できる政治報道の見極め方」(頁148)として5つのチェック項目が紹介されている。
- 政権に対して、距離を置いて冷静に批判的に見ているか
- 権力者が番組に登場してくれたこと自体に喜んではいないか
- わけ知り顔のテレビ局の政治部長や解説委員長などが登場して、質問者やコメンテー夕ーになってはいないか
- 首相などの権力者がスタジオに来たときに相手が一番嫌がる質問を投げかけているか
- 政治家のインタビューが生放送ではなく、VTR収録ではないか
そういえば、安倍総理が出演した民放の番組では、あまり批判的な質問は出ていなかった。
また、同著には「選挙報道の賢い見方」(頁154)として、3つのチェック項目が紹介されている。
- どんな争点があり、問題点はどこか、現状を取材して問題提起されているか
- 各政党がこれに関して持つ公約一政策を分かりやすく示しているか
- 公約の違いをどう評価すべきか、政策や生活にどんな影響があるのか、プラスとマイナスは何かが専門的に検証・解説されているか
2013年7月の参議院選挙では、多党化、多争点化の傾向を整理しきれないままのテレビニュースや番組が目立ったという。
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