土地総合研究所が11月19日、「不動産業業況等調査結果(平成26年10月実施)」を発表。
「住宅・宅地分譲業」についての調査結果は次のように記されている。
- 「(1)用地取得件数」の指数は、前回から 21.9ポイント上昇し -3.1ポイントとなった。
- 「(2)モデルルーム来場者数」の指数は、前回から 16.2ポイント上昇し -13.8ポイントとなった。
- 「(3)成約件数」の指数は、前回から 7.5ポイント上昇し -13.9ポイントとなった。
- 「(4)在庫戸数」の指数は、前回から 2.2ポイント上昇し 41.1ポイントとなった。在庫戸数が減少傾向にあるとの見方が多い。
- 「(5)販売価格の動向」の指数は、前回から 6.3ポイント上昇し 43.8ポイントとなった。平成24年7月以降、販売価格が上昇したとする回答が、下落したとする回答を上回っている。
これだけではよく分からないので、長期的な傾向を探るべく、平成16年4月から平成26年10月(今回発表)までの「販売価格の動向(指数)」「成約件数(指数)」「モデルルーム来場者数(指数)」データをグラフ化してみた。
「モデルルーム来場者」の指数は、平成25年4月をピークに下降気味。
「販売価格の動向」の指数は、平成21年4月をボトムとして改善に向かい、平成24年4月以降はプラスを維持。
「モデルルーム来場者」と「販売価格の動向」のプラスに対して、「成約件数」の指数は、平成25年10月の30.3ポイントから大きく下落し、マイナスのままだ。
モデルルームに集客はできているが、販売価格の上昇もあり、成約まで至りにくい状況が推察される。
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