不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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売主都合の「入札方式」


本日、マンション広告7枚。

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6階建てマンションの跡地に建つ11階建ての中規模マンション。

  • 大手町駅直通14分、駅徒歩4分。総戸数47戸、11階建。平成25年1月30日竣工済み(本チラシ掲載日の2カ月前)。
    • 入札住戸】販売戸数1戸、2LDK+S(72.41m2)。最低入札価格4,190万円。
    • 【先着順住戸】販売戸数5戸、2LDK+S(62.31m2〜72.41m2)。販売価格3,840万円〜5,020万円。
  • ※2011年10月15日(土)・10月28日(金)・11月23日(水)・12月17日(土)、2012年3月24日(土)・4月7日(土)・6月9日(土)・10月7日(日)・11月22日(木)の物件と同じ。

B4判チラシのオモテ面に、怪しげな「入札方式」の表記。

最終分譲 オークション(入札)開催!!
お客様に未契約で、お気に入りの部屋を「購入するなら、○○○○万円!」と査定をしていただく、オークション(入札)方式を取らせていただくことになりました。是非この機会に、検討住戸、希望価格のお話をしませんか?

  • 条件
    • エントリー(申込)期限までに、正式お申込を頂いたお客様
    • 選考期限、平成25年4月12日までに住宅ローンの審査が通っている方(現金の方は除く)
    • エントリー(申込)期限までにお申込を頂いたお客様の中で最高額の方が選考対象となります。
  • 最低入札額に到達しない場合はお申込をお断りする場合がございますことをご了承いただきます。
  • エントリーの流れ
    • (1)空き住戸のご紹介
    • (2)希望額の申告
    • (3)エントリー(申込)
    • (4)ローン審査書記入

業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」第12条(入札及び競り売りの方法による場合の表示基準))に、「入札方式」と「競り売り方式」の二つの方法が規定されている。
本チラシのような「オークション(入札)」といった、「オークション(=競り売り)」と「入札」をゴッチャにした表記はヘンだ。
第12条(入札及び競り売りの方法による場合の表示基準))には、「入札方式」による場合には、次の事項を明示することを求めている。

  • ア 入札を行う旨
  • イ 入札参加手続の概要
  • ウ 入札の期日又は期間
  • エ 最低売却価格又は最低取引賃料
  • オ 入札物件の概要及び現地確認方法

チラシの文章を読む限り、売主がやろうとしているのは「入札方式」のほうだ。


新築分譲マンションの「入札方式」は、人気住戸をさばくときに最低価格以上を確保できる、売主にとってうま味のある方法だ。
マンション購入資金が潤沢にある人を別とすれば、「入札方式」は消費者にとってなんのメリットもない。
それどころか、このチラシに書かれているように「(2)希望額の申告」によって、売主側に購入希望者の希望額が丸見えになってしまうのでは、誰のための入札なのか明らかだろう。
「希望価格のお話をしませんか?」というチラシの文言に、札入れ価格を競わせようという売主の魂胆を感じてしまうのは筆者だけか・・・・・・。


購入希望者は希望額を記した書類を密封して、売主にも分からないように提出し、決められた締切日に、関係者立会のもと開札すべきだろう。

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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