不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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新築マンションで、なぜ「給湯器リース料1,260円」なのか?


本日、マンション広告5枚。

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駐車場跡地に建つ中規模マンション。

【第1期 予告広告】新宿駅23分(途中急行乗換)、駅徒歩11分。総戸数81戸、9階建。販売戸数/未定、2LDK+S(68.35m2)〜4LDK(81.02m2)。予定販売価格3,200万円台〜4,900万円台、予定最多価格帯4,000万円台(14戸)。平成26年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年後)。

  • ※「第1期」の前に「第1章」としての販売戸数32戸。

新聞半紙大のチラシ。
ゴマ粒サイズの小さな文字で記載された「物件概要」のある表記に目が留まった。

  • 給湯器リース料(月額)/1,260円

このマンションの給湯設備は、東京ガスエコジョーズ
新築分譲マンションなのに、なぜ、リース料月額1,260円なのか?


東京ガスのホームページを見ると「バリューリース」のなかに、「暖房機能付きエコジョーズ(10年契約)」として、月額リース料金(税込)4,030円〜5,250円というメニューがある。
チラシの「給湯器リース料(月額)/1,260円」に近いメニューは見当たらなかった。


ちなみに、大阪ガスのホームページには、エコジョーズ給湯暖房器として、「月額リース料金(税込)10年契約」として「2,480円〜4,470円」という、チラシの「給湯器リース料(月額)/1,260円」に近いメニューがあった。
また、東邦ガスのホームページにも、エコジョーズ給湯暖房器として、「月額リース料金(税込)」として「2,980円〜3,280円」のメニューがあった。


本題に戻って、なぜ、新築マンションのチラシに「給湯器リース料(月額)/1,260円」が記載されているのか?
購入価格を抑える代わりに、そのぶんを毎月の料金に上乗せするという、携帯電話端末のビジネスモデルに似ていないだろうか。


給湯器リースで気になる点は2つ。
ひとつ目は、金利が上乗せされるなど、基本的には購入よりもトータル価格で割高になること。


二つ目は、解約した場合、残りのリース期間の料金を全額支払わなければならないことだ。
契約期間(10年)中に、転勤でマンションを売却など、途中の解約はあり得るケースだろう。
東京ガスのホームページには、この辺りのことがシッカリ記載されている。

中途解約の禁止
リースは、原則的に中途解約することができません。
お引っ越しなど、やむを得ない理由がある場合のみ、残リース料全額を一括でお支払いいただくことを条件に、中途解約することができます。

新築マンションにおける給湯器リースは、分譲価格を抑えられるという、売主にとっての販促効果はあっても、消費者にとってのメリットはないと思うのだが・・・・・・。

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